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    2016年04月25日 月曜日

    歯の動揺を生じさせる因子

    歯の動揺は、その疾患の程度を比較的よく表しており、
    診断や治癒過程の判定に用いられています。
    生理的歯の動揺
    歯の動揺はその歯根膜の厚さ約0.2mmの範囲内で50~100μm程度の
    生理的動揺を示します。
    部位的にみると切歯部で最も大きく、大臼歯部で最も小さくなります。
    生理的動揺は若年者のほうが高齢者よりより、
    女性の方が男性よりも大きい。
    動揺を生じさせる因子
    a. 歯周組織の量的変化に起因する動揺
    量的変化とは、深いポケットの形成や高度の骨破壊などの
    歯周病の進行に伴う支持組織の破壊性変化によるものです。
    その他の影響
    妊娠時、疲労時、全身的疾患を有する場合、ストレスを受けている場合などに影響されます。

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    2016年04月20日 水曜日

    歯槽骨の吸収

    歯槽骨の吸収は炎症を伴う歯周病においては、
    ポケットの形成とともにその疾患の程度を判定するうえで
    重要な臨床所見となります。
    歯槽骨頂部の吸収形態
    1. 水平性骨吸収
    X線写真上で両隣在歯のCEJを結んだ仮想線に対して
    吸収した歯槽骨縁が平行に吸収している場合を言います。
    多数歯にわたり歯槽骨頂の位置がほぼ均等に低くなっている状態で
    どの歯にも同じ原因が同じように加わって生じるものと考えられています。
    2. 垂直性吸収
    X線写真上で両隣在歯のCEJを結んだ仮想線に対して吸収した歯槽骨縁が
    角度をなしている場合を言います。
    原因としては、プラークか゛主ですが、早期接触やブラキシズムといった外傷性咬合、
    食片圧入などが合併して見られることもしばしばあります。
    このタイプの骨吸収形態は、一か所に限局する異常な咬合圧が加わった時に生じます。

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    2016年04月11日 月曜日

    歯周ポケットの深さの信用度

    ポケットの深さは従来は、歯周炎の進行度を表す指標の一つとして
    用いられてきました。
    しかし、厳密な意味でポケットの深さは、疾患の程度、治療の改善度を
    正しく表さないことが明らかとなり、現在ではアタッチメントレベルが
    用いられています。

    同じポケット4mmの深さでも、
    a. 歯肉が増殖してセメントエナメルジャンクションまで2mm、さらに下に2mmの場合
    b. セメントエナメルジャンクションより下に4mmの深さのポケットがある場合
    c. 歯根が露出してセメントエナメルジャンクションよりかなり下に歯肉縁があり、
    さらに下に4mmの深さのポケットがある場合
    a,b,c,それぞれ同じ4mmの深さのポケットでも、歯周組織の破壊の程度を比較した場合、
    a,b,c,の順に、つまりcが一番疾患が進行しています。
    このようにポケットの深さだけで疾患の程度を表すのは無理です。
    ポケットの深さは、常に一定の基準点から測定しているわけではなく、
    歯肉縁という移動する点を基準点としているからです。

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    2016年04月04日 月曜日

    歯肉からの出血

    歯周病が著しく進行した場合には、自然出血があります。
    しかし、多くの場合には、ブラッシングや硬い食べ物を噛むときに
    誘発されて出血します。
    歯肉からの出血
    ポケット内からの出血が多いのですが、炎症が進行した歯周組織では、
    ポケットの上皮部に潰瘍が形成され、その結果として上皮下の
    毛細血管網を創傷し、出血をきたします。
    従いまして、ポケット内からの出血は、その部の歯周組織に炎症が存在することを意味します。
    プロービング時の出血
    歯周病の病変は、一般的には歯肉縁部より根端側方向に進行していきます。
    つまり、歯肉に存在する炎症は、ポケットの浅い部より深いポケット底部へと波及します。
    プロービングに出血することをBOPと言い、ポケット内の出血を検査することで、
    炎症の波及度を知ることが出来ます。
    歯周ポケットの深さとBOPを検査することは歯周病の基本的な検査の一つです。

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    2016年03月28日 月曜日

    プラークは歯肉縁下にも

    プラーク(歯垢)は、天然歯や人工修復物などに付着形成される
    細菌及びその生産物の集塊です。
    歯肉縁下プラークの種類
    1. 歯肉縁下プラークは歯肉縁上にあるプラークの延長で、
    グラム陽性菌を主体とした根面に付着する付着性プラークと
    2. 歯肉溝やポケット上皮に緩く付着、あるいは浮遊の状態にあるグラム陰性嫌気性の球菌、
    スピロヘータあるいは桿菌を主体とした非付着性プラークに分けられます。
    その特徴
    歯肉縁上プラークと比較して、嫌気性菌が多く、為害性の強い毒素や
    酵素を生産するばかりではなく、免疫学的生体反応を高めると言われています。
    1. 歯肉縁下プラークは歯肉縁上プラークの存在なくしては形成されません。
    2. 浸出液、根面の形態やポケットの深さなど、ポケット内の環境に左右されやすい。
    3. ポケット内は酸素が少なくね浸出液からの高タンパク質で低糖質の栄養が供給されるため、
    嫌気性菌が増殖しやすい環境となります。
    4. 浅いポケットの場合には、歯肉縁上プラークとさほどの差はありません。
    連鎖球菌類25%、放線菌25%、嫌気性のグラム陰性菌25%
    5. 深いポケットの場合、 嫌気性のグラム陰性嫌気性菌が75%程度を占めるようになります。

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