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    2016年02月15日 月曜日

    高齢者における歯周病予防のポイント

    8020が叫ばれる中、確実に歯の寿命が延びています。
    歯科疾患に対する意識の向上と、ブラッシング回数と時間の伸びも
    以前よりよくなっています。
    高齢者では、何より食事が楽しくでき、会話が自由にできコミュニケーションが
    得られることは、老後のQOLを保つのに描くことのできない大切なことです。
    高齢者における歯周病予防のポイント
    1. 残存歯をできるだけ長く持たせ、咬み合わせを確保することが大事です
    ブラッシングだけでなく、歯の間は、デンタルフロスや
    歯間ブラシを併用すると効果的に清掃できます。
    2. 歯根露出した歯や動揺歯は要チェック
    歯を支える歯槽骨が減少しているために歯茎が痩せてきます。
    定期健診の時、予防処置や必要な処置を受けましょう。
    3. 全身の健康が大切です。
    歯周病は、糖尿病、骨粗鬆症などの疾病と深くかかわっています。
    全身の健康を保つことは、歯周病予防につながります。

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    2016年02月08日 月曜日

    歯に付く付着物

    歯に付く付着物は、虫歯や歯周病の原因となるプラークや、
    色素性のものは審美的に悪くなる物があります。
    1. 獲得被膜
    歯を清掃して研磨した後、わずか数分後にエナメル質の表面に形成される、
    厚さ0.05~0.08μmくらいの無構造の薄い膜様物質のことを言います。
    これ自体は、歯や歯周組織に対して為害作用はありません。
    2. プラーク
    獲得被膜の上に繁殖した細菌、細菌の産生物、剥離上皮、および
    食物残渣の一部などによって形成されます。
    プラークは、透明から黄白色の粘着性物質で、
    水分80%、有形成分20%の大部分は細菌です。
    3. 歯石
    歯肉縁上歯石は、プラークが唾液中のカルシウムを中心とする
    無機質により石灰化したものです。
    歯肉縁下歯石は、縁下のプラークが血液中のカルシウムを中心とする
    無機質により同様に石灰化したものです。
    4. 食物残渣
    食物残渣は、主に歯間部に陥入して停滞し、歯肉を機械的に圧迫します。
    5. その他の沈着物
    タバコのヤニ、茶渋などは、歯に色素性の沈着物として付着します。

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    2016年02月01日 月曜日

    歯周炎による組織破壊

    結合組織の破壊や、歯槽骨の吸収は、プラーク対する生体の
    免疫応答の結果出現した各種細胞が産生する酵素および
    サイトカインによって惹起されます。
    結合組織の破壊
    1. リソゾーム     好中球、マクロファージによって産生されます。
    2. マトリックスメタロプロティナーゼ  好中球、マクロファージ、線維芽細胞によって産生されます。
    3. タンパク分解酵素  好中球、マクロファージによって産生されます。
    4. サイトカイン    マクロファージなどによって産生されます。
    5. 補体、免疫複合体
    破骨細胞の活性化による歯槽骨吸収
    1. 破骨細胞活性化因子  OAF、T細胞によって産生されます。
    2. プロスタグランジン  マクロファージによって産生
    3. ヘパリン        肥満細胞によって産生
    4. 内毒素         細菌に由来します。
    5. 上皮成長因子    唾液に由来します。
    これらの因子が組み合わさって、ポケット形成に至ります。

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    2016年01月25日 月曜日

    歯周外科手術後の注意事項

    中等度から重度の歯周炎の場合、基本治療だけで状態が改善しないと
    再評価されると歯周外科手術を行うことがあります。
    歯周外科では、ポケットの改善、根分岐部の問題解決、付着歯肉の幅の増大、
    不揃いな歯頚線の改善、骨の凹凸の平坦化など様々な問題の
    改善が図られます。
    歯周外科後の注意事項
    ・麻酔が効いている間は、感覚がないので粘膜や唇を咬まないように気を付けてください。
    ・歯磨きの際には、手術部位を避けて他の部位は十分に行ってください。
    ・歯周パックがある場合には、無理に取らないようにしてください。
    ・手術後は、激しい運動や過労は避けてください。
    ・今日は、お酒、お風呂はやめてください。
    ・投与されたお薬は忘れずに時間を守ってお飲みください。
    もし、腫れたり、痛みが強い時には
    麻酔が切れる時に一時的に痛みが強くなります。
    我慢し過ぎる前に、処方された鎮痛剤を飲みます。
    特に、歯周再生手術後には反応性の炎症が強く、
    腫れが強くなることがあります。抗菌剤を決められた時間に飲みましょう。
    もし不安であれば歯科医院にご相談ください。

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    2016年01月18日 月曜日

    歯周病の方の歯冠修復

    歯周病がある場合、詰めたり、かぶせたりする歯冠修復は、
    次のようなことに注意します。
    1. 清掃性を考慮する。
    修復物のマージンの位置は磨きにくい歯頚部や隣接縁下部などは避け、
    適合性の良いものにします。
    歯冠の形態は、歯頚部にプラークが残りやすい強いカウンツァーは避けます。
    逆に豊隆が少なすぎると食物が歯肉に直性当たるので適度な豊隆となるようにします。
    2. 食片圧入に注意する。
    対合歯の咬頭が隣接面に当たったり、咬合面形態が悪く食物が隣接面に圧入される
    歯冠形態を避けます。接触点の位置と強さを調整します。
    もし、動揺が大きく、食事のたびに隣接面が押し広げられる心場合がある場合、
    連結して安定させることも行います。
    3. 咬合性外傷を避ける。
    咬合面の形態と咬合する面積は、歯根の負担度を考慮して作成します。
    咬合運動路を考え、咬合接触点の位置、咬合面形態、
    咬合する面積を調整していきます。
    対合歯との接触関係が強ければ、咬合性外傷を引き起こし、
    歯槽骨吸収による動揺という展開になってしまいます。

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