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    2016年01月11日 月曜日

    成人の急速進行性歯周炎

    急速進行性歯周炎rapidly progressive periodontitisは、侵襲性歯周炎と
    言われます。
    思春期から35歳頃の間に初発し、急速に進行した全顎にわたる
    高度な歯周炎です。
    ポケット内細菌の特徴は
    Porphylomonas gingivalisが、原因菌として重要な役割をしていると
    考えられています。
    その他に、A.actinomycetemcomitainsおよびSpirocheteなどの
    運動性の細菌が多いのを特徴としています。
    急速進行性歯周炎では、ポケット内の運動性菌motileと非運動性菌nonmotileの
    比率は1:1 で、運動性菌が増加
    しています。
    ちなみに、正常な歯肉溝内では、1:40 です。
    臨床的特徴は
    1. 初発の年齢は、思春期から35歳頃の間です。
    2. 全顎にわたって罹患します。
    3. 骨吸収がきわめて急速に進行する時期(活動期)があるが、
    進行が止まったり、ゆっくりになる時期(静止期)もあります。
    4. プラーク付着は症例により差があります。
    5. 歯周基本治療(機械的歯面清掃、キュレッタージ、テトラサイクリン抗菌薬)
    により著しく改善する症例があります。

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    2016年01月04日 月曜日

    歯髄疾患が歯周組織に及ぼす影響

    歯髄疾患(歯の神経の疾患、感染根管)は、根尖、側枝、髄管を通して
    歯周組織に影響を与えます。それとは逆に
    歯周疾患が原因で歯髄の疾患を引き起こすこともあり、
    互いに影響があります。
    3パターンあります。
    1. 歯内病変(歯髄疾患)に由来
    歯の神経である歯髄の病変が出来、それに起因して
    二次的に歯周病変が生じるパターンです。
    レントゲン所見では重度の歯周炎による歯周組織の破壊ときわめてよく似ています。
    2. 歯周病変に由来
    歯周病変に起因して二次的に歯内病変が生じたものです。
    重度の歯周炎があり深い歯周ポケットを介して根尖孔を通って
    細菌やその産物が歯髄に達して歯内病変を生じます。
    3. 歯周病変と歯内病変の併合型
    歯周病と歯髄疾患がそれぞれ別々に独立して生じ、
    両者の病変が連絡併合したものです。

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    2015年12月28日 月曜日

    歯周病の原因除去を目的とした治療

    歯周病の治療をするに当たってまず行うのは、歯周基本治療です。
    この治療は、原因の除去を主体として、まず歯周病の進行を停止、
    さらに改善をさせる治療です。
    最初に、口腔内から歯周病の最大の原因であるプラークを取り除き、
    清潔な口腔にする事を第一の目的としています。
    歯周基本治療の内容
    1. 口腔清掃指導
    最も重要なので繰り返して行います。
    2. スケーリング・ルートプレーニング
    3. 咬合性外傷に対する治療
    咬合調整は、まず強い早期接触を取り除きます。
    暫間固定は、動揺が強く二次性咬合性外傷を起こしている場合に行います。
    暫間補綴は、欠損歯が多い場合や審美的問題のある場合に行います。
    ブラキシズム、舌習癖等の改善をします。
    4. プラーク増加因子の改善
    不適合修復物の改善をします。
    口呼吸の改善をします。
    5. 抗菌療法によるプラークコントロール
    重度の歯周炎の場合に補助的に行います。

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    2015年12月21日 月曜日

    歯周炎で歯肉はどうなる?

    歯周炎の進行とともに、プラーク中の有害物質が歯肉へ侵入して
    歯周ポケットが形成され、深くなっていきます。
    炎症性細胞の出動
    歯肉の炎症に伴い、歯肉の血管の浸透性が高まり、
    好中球、リンパ球、プラズマ細胞が浸潤してきます。
    それらの細胞は本来、生体の防御機構の役割を果たしています。
    好中球やマクロファージによる貪食作用や、リンパ球、プラズマ細胞による
    抗体産生などが行われ、歯肉中に侵入してきた有害物質を破壊します。
    炎症性細胞は両刃の剣
    これらの炎症性細胞は防御機構を持っていますが、
    逆に細胞内へ取り込んだ異物を分解するはずのリソゾームなどの
    分解酵素を細胞外へ放出して、コラーゲン線維などの組織を破壊して
    炎症を強める作用を持っています。
    歯肉線維の減少・消失
    炎症性細胞の浸潤と浸出液の増加に伴い、
    歯肉のコラーゲン線維は破壊され、減少・消失していきます。

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    2015年12月14日 月曜日

    動揺歯の固定法

    固定法の目的
    重度の動揺歯など強い咬合性外傷が生じている歯を
    安静にさせて、その間に咬合性外傷の治癒を図ったり、
    歯周基本治療や歯周外科などの治療効果を高めて、
    歯周組織の回復をします。
    1. 歯を削合しない固定方法
    ワイヤー結紮レジン固定法
    0.25~0.30mmのステンレス線で歯を結紮して、
    即時重合レジンで補強する方法です。
    接着性レジン固定法
    エナメルボンディングレジン固定法と言われ、
    接着剤の発達によりよく用いられるようになりました。
    2. 歯質を削合して行う固定法
    A-sprint
    歯面に連続インレー窩洞を形成してそこにワイヤーと
    レジンを組み合わせて充填し、連結する方法です。
    レジン製の冠やアンレーによる固定
    永久固定を前提として支台歯形成を行い、
    レジン製の冠やアンレーを製作して連結する方法です。
    3. 可撤式床固定法
    ホーレータイプ床固定法、オクルーザルスプリントなどの
    方法があります。

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