マイクロスコープによる

perio Blog

  • staffblog

    2015年11月02日 月曜日

    根分岐部病変の診査ポイント

    根分岐部病変は、歯周病病が多根歯の根分岐部に及び、
    根分岐部の歯周組織が破壊され、根面がポケット内に露出して
    プラーク細菌に汚染されている状態です。

    根分岐部の診査
    1. 湾曲した形状のファーケンションプローブを使用して水平的、
    垂直的なポケットの深さを図ります。
    2. 上顎大臼歯では、歯根が重なって判別しにくいためにエックス線画像診断による
    検査が困難なことが多いので、エックス線用プローブを
    使用することもあります。
    3. 根分岐部の根面には裂溝や小窩が存在し、セメント質の形成不全も
    存在することがあるために歯周病変が生じやすいので、レントゲン診査だけで
    判断しないようにします。
    4. 根分岐部病変のできやすい場合は、解剖学的にはエナメル質の分岐部への侵入、
    エナメル象牙境から分岐部までの長ささが短い場合、小帯が発達している、
    付着部が少ない場合などです。

  • staffblog

    2015年10月26日 月曜日

    血液疾患が関与する歯周炎

    血液疾患が関与する歯周炎についてお話しします。
    好中球減少症(無顆粒細胞症、顆粒球減少症)
    血液中の多形核白血球が周期性や急性・慢性に減少する疾患で、
    薬物中毒や突発性に起こり、細菌に対する抵抗力が弱く、
    短期間で重度の歯周炎になります。
    若年者に見られ、若年者の侵襲性歯周炎(若年性歯周炎、全身的に健康)と
    区別する必要があります。
    治療法は、プラークコントロールに重点を置き、歯肉縁下のスケーリング、
    ルートプレーニングを併用し、歯肉に接するプラークを徹底的に減らすことが大切です。
    白血病
    白血病性歯周炎は、急性の場合(特に急性単球性白血病)は、
    出血性の歯肉増殖を生じやすくなります。
    治療に当たっては、内科医と協議して行います。
    出来るだけ局所因子を取り除くことが大切です。
    その他
    慢性白血病、紫斑病、血友病の場合には、
    歯周組織に特別な障害は引き起こさないと言われています。

  • staffblog

    2015年10月19日 月曜日

    歯周の治癒形態

    ポケット内部の歯根面に付着している歯石やプラークを取り除いた後、
    露出根面が再び付着する形態には、「上皮付着」と「結合組織性付着」の2種類があります

    ひとたびポケットの形成などにより口腔内に露出した根面へ歯周組織が再び
    付着する場合、ほとんどは結合の弱い「上皮性付着」です。
    上皮性付着が多い理由
    プラークが付着した根面は、スケーリング、ルートプレーニングして生物学的に
    汚染されていない状態にした場合、歯周組織が再び付着する可能性があります。
    しかし、ポケット内に露出した根面では、すでにセメント質は壊死し、
    生きた線維の付着がないため、歯肉弁を戻し結合組織を根面に密着させても、
    セメント質の再生は生じにくく歯根表面に線維が埋入された結合組織性付着は
    ごくわずか生じるのみです。
    通常は、歯肉上皮が根面に沿って増殖し、長い上皮性付着が形成されます。
    結合組織性付着が生じる場合
    根面に付着している線維が残っている場合には、
    結合組織性付着が生じる可能性があります。

  • staffblog

    2015年10月12日 月曜日

    歯周病の再評価と治療計画の修正

    歯周病基本治療では、その原因であるプラークの除去を中心に行い、
    歯周病の進行を停止、さらに改善させることを目的として治療します。
    その後、治療効果や影響を評価して不十分なところを明確にし、
    次に必要とする治療処置を決定するために「再評価」をします。

    これを基に「治療計画の修正」を行います。
    再評価の目的
    1. 基本治療や各歯周治療によって生じた口腔内の変化、
    組織反応を調べ、治療効果を評価します。
    2. 改善した所と不十分な所を明確にして、最初に立てた治療計画を修正します。
    再評価の時期
    最初の再評価は、歯周基本治療終了時、口腔清掃が出来プラークスコア20%を維持、さらに
    スケーリング・ルートプレーニング等の歯周基本治療が終了して炎症の大部分改善してから行います。
    ポケット底部をキュレッタージした時には、組織の治癒を考慮して2週間以上経過後に
    行います。

  • staffblog

    2015年10月05日 月曜日

    咬頭嵌合位と筋安定位

    咬頭嵌合位
    下顎を安静位から意識せずに習慣的に閉じていき、上下顎の歯が
    最も緊密に安定して嵌合した時の咬合位で、中心咬合位とも呼ばれています。
    この咬合位は、咬合面形態によって大きく影響を受け、
    咬耗や抜歯、歯の移動、補綴処置などにより咬合面形態が変わると
    変化する可能性があります。
    機能的には咬合位の中で最も高頻度に咬合接触する位置であり、
    咬頭嵌合位の早期接触は、歯周組織をはじめ咀嚼系全体に
    大きな影響を与えます。
    筋肉位
    左右の咀嚼筋が極めてバランスのとれた活動をし、
    安定した状態で(片側のみ異常な筋活動をすることなどがない)、
    上下の歯が咬合接触する位置を言います。
    「筋安定位」「筋機能位」とも呼ばれ、健常者では咬頭嵌合位と一致しています。
    このことは咀嚼系を生理的に健康に保つのに大切であり、
    両者が一致しないとブラキシズムや機能障害を生じやすくなります。

カテゴリ一覧

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

月別アーカイブ

アクセス


大きな地図で見る
■住所
〒468-0023
名古屋市天白区御前場町2番地
■アクセス
地下鉄鶴舞線「原駅」、地下鉄桜通線「相生山駅」「徳重駅」「新瑞橋駅」、地下鉄名城線「八事駅」「新瑞橋駅」より
市バス「大根荘」下車すぐ
■駐車場
完備

お問い合わせ

0528018148

■診療時間
【午前】9:30~12:30
【午後】2:00~6:30
受付は終了の30分前になります。
※祝日を含む週では、木曜日に診療することがあります。
※水曜日は、予約のみで夜間診療(午後7:00~9:00)する場合があります。
■休診日
木・日・祝

お問い合わせはお気軽に

名古屋市で歯周病治療なら天白区のコンドウ歯科へお気軽にお問い合わせください。あなたのお口の健康を守ります。

0528018148

  • RSS配信
  • RSSヘルプ
Pagetop