歯周病かどうかの検査には、いろいろな種類があます。しっかり検査を受け、歯周病なら治療を、OKなら歯周病予防に努めましょう。

1. 歯周ポケット検査
歯周ポケットの深さの検査は、「プローベ」という細い針に溝が切ってある器具を使用します。このプローベを使って、歯の周りに沿って歯周ポケットの深さを計っていきます。正常では、1~2mmですのでそれ以上だと異常です。6mm異常だとプラーク、歯石の除去だけでは、治療が難しくなります。

2. 出血の検査
プローベを用いて深さと同時に、ポケット内からの出血を調べます。出血があるという事は、炎症が進行していると考えられます。

3. 動揺度検査
歯槽骨が溶け、歯根膜線維が断裂してくると歯が動いてきます。急性炎症を起こしている時は、動揺が強くなります。歯槽骨が根尖部まで溶けると、上下に動きます。、

4. 噛み合わせの検査
歯周病により歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨に異常が出てくると、噛み合わせが乱れます。特に炎症が強く起こっている部位の歯は、挺出(飛び出てくる事)してきます。また、歯の間が離開してきます。

5. 歯周病菌の検査
歯周病菌は簡易検査で、歯肉縁下プラーク中のPorphyromonas gingivalis、Treponema denticola及び Tannerella forsythiaの3菌種を検出する事が出来ます。また、位相差顕微鏡で数やある程度の菌の種類を観察できます。詳しく歯周病菌の種類の特定をするには、専門の検査機関に外注で出すので日数がかかります。
 
6. レントゲン検査
歯の周りの骨の状態は、内部なのでレントゲンを撮影して調べます。骨の吸収があれば歯周病を疑います。

7. 口腔内写真
口腔内写真は、状態の変化を経年的に調べるのに役立ちます。正面、左側、右側、上の噛む面、下の噛む面 の5枚程度を写します。

8. 歯磨きの状態のチェック
プラークを赤く染色します。歯周病の局所原因であるプラークは、しっかり除去したいですね。

9.全身状態、生活習慣などを含めた問診
歯周病は免疫力が低下した時、かかり易くなります。糖尿病、喫煙、食生活、ストレスなどと歯周病との関係については多くの報告があります。