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2012年06月16日 土曜日
肥満は歯周病のリスクを高める 天白区コンドウ歯科
■ メタボリック症候群
メタボリックシンドロームとは、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳血管障害など)が生じる危険性が高い複合型リスク症候群です。
診断基準は、内臓脂肪蓄積(肥満)を必須項目とし、血清脂質異常(高脂血症)、血圧高値、高血糖のうち2項目を有するものです。
■ どうして肥満が歯周病のリスクを高めるか
肥満と歯周病の関係について日本のSaitoらは、「BMI、体脂肪率、ウエスト/ヒップ比が大きいほど、深いポケットを有する人が多い。」と疫学的研究から(1998年)報告しています。
肥満が歯周病を起こすメカニズムは十分には解明されていません。
脂肪細胞が、アディポネクチンやTNF-αなど、様々な生理活性物質(アディポサイトカイン)を生産することが明らかとなっています。特にTNF-αはIL-1と相乗的に働き骨吸収を促進する作用があることから、肥満により脂肪細胞が増加するとTNF-αも増加し、骨吸収を誘発している可能性があると考えられています。
■ 血清脂質異常、高血圧、高血糖も歯周病に影響を与えるかも
高血圧の人は、Ca拮抗薬(ニフェジピンなど)を長期服用することにより、歯肉肥大を発症する可能性があります。
高血糖の人は、糖尿病の第6番目の合併症が歯周病であることから影響が大きいです。
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