歯磨きをするとき、歯磨き粉を付けて磨くのが、普通だと思っていますか?
確かに歯磨き粉を付ければ、爽快感、磨いたという実感、きれいになったという感じがします。フッ素、抗菌剤、抗炎症剤、口臭予防の薬などが入っているものがあります。しかし、過信し過ぎてもいけません。
■ 気を付ける点
1. 歯磨き粉に含まれる香料により、プラークが十分取れていなくても、爽やかな感じが得られ、清掃できたと誤解しやすい
2. 歯磨き粉自体には、プラークを取り除く効果が少なく、頻繁な使用により含有される研摩材のため、歯が摩耗する危険性がある。
3. 歯磨き粉には、発泡剤が含まれており、唾液と混ざり、すぐにうがいしたくなり、清掃が不十分なまま終了しやすい。
以上のことから、歯磨き粉は付けすぎないように(ブラシの毛の長さの1/3以内くらいが目安)、少量にしましょう。この程度で、歯の表面についたお茶やコーヒーの色素などは取れます。
■ 歯磨き粉の成分
1. 研磨剤(基材) : 研磨剤は歯垢や色素を除去し、歯の表面をきれいにします。リン酸水素カルシウム・炭酸カルシウム・ピロリン酸カルシウム・不溶酸メタリン酸ナトリウム・無水ケイ酸
2. 発泡剤(界面活性剤) : 発砲剤は、泡を出すことで歯磨き剤をすみずみまで拡散させ汚れを浮き上がらせることによって洗浄効果を上げます。ラウリル硫酸ナトリウム
3. 保湿剤 : 歯磨き剤の乾燥を防ぐ。グリセリン・ソルビット
4. 粘結剤 : ペースト状に保ち使いやすくする。アンギン酸ナトリウム・ポリアクリル酸ナトリウム
5. 甘味料、香料 : 歯磨きに爽快感を与える。
6. 着色剤 : 青色1号、黄色4号
7. 防腐剤 : 保存剤で変質を防ぎます。