■ 質問
口の中のネバネバが気になっています。寝起きやのどが渇いているときは、特に感じられます。
■ 答え
歯周病、磨き残し、ストレス、ドライマウス、加齢などの原因が考えられます。その原因に応じた対応策を取りましょう。
A  歯周病
歯周病になると、歯の間や歯周ポケットなどにプラークや歯石がたまり、歯肉に炎症が起きます。急性炎症で腫れていない限り、自覚症状は乏しいので、慢性的に内部で炎症が起きていても、ほとんど気が付かないことが多いのです。歯周病菌から作られる毒素や浸出液、出血、膿、上皮の剥離細胞などが「ネバネバ感」となります。歯周病治療が必要です。
B. 磨き残し
特に夜、歯を磨かなかったり、磨き残しがあると、朝ネバネバ感が気になります。歯の間、歯の付け根、噛み合わせの溝のところは、汚れがたまりやすいので丁寧に磨きましょう。
C. ストレス
ストレスを感じたり溜めてしまうと、胃腸障害になったり、自律神経に影響が出て唾液の分泌量が減ってしまいます。ネバネバ感だけでなく、口臭の原因にもなります。ストレスや緊張している状況では、交感神経の方が優位となるので、唾液の分泌が抑制されます。慣れない人が、他人の前でスピーチをすると、緊張(ストレス)して口の中がカラカラに渇くのはそのためですね。
D. ドライマウス
ドライマウスは、唾液の分泌量が減り、お口が渇くことです。原因は、口で呼吸をしたり、加齢や精神的な緊張などによるストレスや、糖尿病・腎臓病などの病気、薬の副作用などがあります。ドライマウスの原因と考えられる薬は、風邪薬、抗ヒスタミン剤、血圧降下剤、抗うつ剤など薬剤などが挙げられます。
E. 加齢
加齢により唾液腺という組織が萎縮し、唾液の出る量が減ります。また、筋肉の衰えにより噛む回数の減少、機能の減少など、生活習慣によるものが加わります。唾液の量が減少すると口の中が不潔になり、ネバネバ感が出ます。