咬合面形態は、その歯が受ける咬合力に大きく影響し、咬合性外傷を防ぐ上で重要な因子です。
歯周病により支持力の低下した歯を、咬耗のない若い年齢の解剖学的形態に修復するわけではありません。
咬合性外傷を防ぐためには次のような配慮が必要です。
1. 早期接触がないように調整をする。
2. 咬合力ができるだけ歯軸(垂直)方向にかかるように調整をします。
側方圧を小さくすることが大切です。
例えば、上顎前歯も舌側面に咬合平面を作りできるだけ歯軸方向の力が加わるように工夫します。
3. 咬合面の頬舌幅径を小さくし、咬合面積を小さくします。
4. 咬頭頂と咬合斜面をなだらかにします。
支持力が著しく弱い場合には側方運動と前方運動時の接触を避け、咬頭嵌合位のみ接触させます。
5. 対合歯との接触は面接触は避け、出来るだけ点状に当てます。