免疫反応は生体の防御機構の一つであると同時に、
生体にとって有害な反応ともなります。

免疫反応は免疫系細胞の働きによるものであり、外来異物と認識したものに対し特異的な機能を持ち、
その異物を中和したり破壊したりします。
これらの異物は抗原と呼ばれ、宿主自身のものと異なるタンパクあるいは多糖類で、
細菌の構成成分、ウイルス、細菌産生物、外来(移植)の組織や赤血球などです。
歯周病において生じる免疫反応は、プラーク中の細菌由来物質が抗原となり生じます。
抗原侵入による免疫反応と歯周組織
1. 異物の生体内侵入
2. マクロファージによる抗原処理
3. T細胞とB細胞の抗原認識と活性化
4. T細胞の分裂増殖、機能分化、サイトカイン(生理活性物質)の放出
5. B細胞のプラズマ細胞化と抗体産生
6. 免疫状態の完成