歯周基本治療では、プラークコントロールとスケーリングが大切です。
キュレット型スケーラーは歯石を取り除くのに適しており、超音波スケーラーと共に
良く使われます。
使用方法
スケーラーの刃が根面と接する角度を約90度に保ち、
pull strokeで動かします。
スケーラーを引く方向は、主に歯軸方向(垂直)ですが、
水平方向や斜め方向に行うこともあります。
両刃式のユニバーサルタイプは大臼歯の遠心面に90度で当てるのが困難ですが、
KKキュレットは外側刃を用いると90度に当てることが出来ます。
一方、片刃式のグレーシーキュレットではNo13,14が大臼歯遠心面専用に設計されています。
a. 水平方向へのpull stroke
これはキュレットをポケットの底部に挿入したのち、歯冠側に引いて歯石を取り除く方法です。
歯石は歯周ポケット外へ引き出され、ポケット底部に押し込むことが少なくて済みます。
b. 水平方向へのpull stroke
根面に沿って水平方向にストロークします。
ポケット底部に有効で、垂直方向と組み合わせて使います。