歯周病治療において、歯並びが悪く清掃が難しい場合には、状態の改善が難しくなります。
そこで矯正治療が考えられますが、そのほかにも目的があります。
目的
1. 歯周組織の炎症の改善(口腔清掃性の改善、炎症性因子の除去)
1). 歯列不正により清掃性が困難になっている隣接面や歯頚部の清掃を容易にする。
2). 口呼吸を改善し、プラークの増加を防ぐ。
3). 補綴物の清掃性を向上させる。
2. 咬合性外傷の改善(外傷性咬合の除去)
1). 側方力の減少(歯軸の改善)
2). 舌・口唇の悪習癖の改善
3). 強い早期接触の改善
4). 不働歯を咬合に参加させる
5). 食片圧入の防止、接触点の回復・強化
6). 永久固定を容易にする。
3. 審美性の改善
1). 前歯の離開および前突の改善
2). 前歯の高度叢生、歯軸傾斜異常の改善
3). 支台歯の移動によるポンティックの形態改善
4. 歯周組織の再生