プラーク(歯垢)は、天然歯や人工修復物などに付着形成される
細菌及びその生産物の集塊です。
歯肉縁下プラークの種類
1. 歯肉縁下プラークは歯肉縁上にあるプラークの延長で、
グラム陽性菌を主体とした根面に付着する付着性プラークと
2. 歯肉溝やポケット上皮に緩く付着、あるいは浮遊の状態にあるグラム陰性嫌気性の球菌、
スピロヘータあるいは桿菌を主体とした非付着性プラークに分けられます。
その特徴
歯肉縁上プラークと比較して、嫌気性菌が多く、為害性の強い毒素や
酵素を生産するばかりではなく、免疫学的生体反応を高めると言われています。
1. 歯肉縁下プラークは歯肉縁上プラークの存在なくしては形成されません。
2. 浸出液、根面の形態やポケットの深さなど、ポケット内の環境に左右されやすい。
3. ポケット内は酸素が少なくね浸出液からの高タンパク質で低糖質の栄養が供給されるため、
嫌気性菌が増殖しやすい環境となります。
4. 浅いポケットの場合には、歯肉縁上プラークとさほどの差はありません。
連鎖球菌類25%、放線菌25%、嫌気性のグラム陰性菌25%
5. 深いポケットの場合、 嫌気性のグラム陰性嫌気性菌が75%程度を占めるようになります。