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    2016年08月29日 月曜日

    歯茎が下がってきた

    「歯茎が下がり、歯が長くなってしまった。」という悩みを
    持つ方が大勢いらっしゃいます。
    では、どうしてこうなってしまったのでしょうか。
    ここ1~2年くらいだんだん目立ってきた。
    いや、もう少し前から?
    原因は1つとは限りません。
    考えられる原因とは
    1. 歯周病で歯の周りの組織が失われた。
    ブラーの付着が多く、歯周ポケットが深いために歯茎の炎症が深部まで進み、
    その結果歯槽骨や歯茎の量が減り歯茎が下がってしまうパターンです。
    2. 不適切なブラッシング
    プラークの付着はほとんどないが、力を入れすぎたり、ブラシを動かす方向が悪かったり、
    磨き過ぎてしまったりで歯茎を下げてしまうパターンです。
    3. 歯の位置異常
    歯列の外側に歯が飛び出ている場合には、歯茎の外側の組織が少なく歯茎が痩せやすくなります。
    4. もともと歯根の外則の歯周組織の量が少ない
    日本人によくみられるのがこのパターンで、
    解剖学的に歯の周りの骨と歯肉が薄い場合です。
    付着歯肉と言われる歯の周りの硬い歯肉組織の幅が少ないと歯肉退縮しやすいです。
    5. 矯正治療時の管理不十分
    歯の移動は、骨の吸収と添加の繰り返しによって起こります。
    特に、成人矯正の場合、プラークによる炎症があると骨の添加が十分に行われなくなり、
    結果として歯茎が下がります。

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    2016年08月22日 月曜日

    歯肉縁下の歯石とは

    歯肉縁下とは、歯と歯肉の間に入り込んでいる歯石のことで、
    表からは歯肉に隠れて見えません。
    歯石の色
    歯肉縁下歯石は、茶褐色から黒褐色の比較的歯の色とは対照的な
    目立つ色をしています。
    歯石はプラークが石灰化したもので血液や歯周病原菌の色を反映しています。
    そのため、表からその色が透けて見えた場合は、歯肉縁下歯石の存在が疑われます。
    硬さと接着度
    歯に密着して硬く容易に取り除くことが出来ないほどです。
    スケーラーがその辺縁にフィットすれば、塊で取れてくることもあります。
    しかし、歯肉縁下は、なかなか器具の挿入角度が合わせにくく、目視をするのが難しい場所です。
    その除去には熟練と根性が必要になります。
    見逃しを防ぐためには時間をかけてじっくりと取り除くことになります。
    どのような悪さをするか
    歯石は、そこにプラークがたまり易い環境を作る。
    プラーク中の歯周病原菌が毒素や有害な伝達物質を出す。
    免疫反応に狂いが生じる。
    そのため、歯肉に炎症が起き、歯肉内部に出血を起こす。
    血液が好きな歯周病原菌が増え、空気を好まない歯周病原菌がどんどん増える。
    といった悪い連鎖が起き、歯周病が進行していきます。

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    2016年08月15日 月曜日

    歯周再生治療を成功に導くためには

    歯周再生療法は、薬をつければそこに歯周組織が再生するとは限りません。
    成功するには、適応症、様々な条件があります。
    適応症は、
    垂直性骨欠損を伴う歯周ポケット、1~2度の根分岐部病変です。
    歯の周りに歯肉のみしか残っていない場合は、歯肉に切開を入れた時点で歯が脱落してしまうので適応外です。
    歯根の1/3~1/4程度の骨が最低でも残っていないと手術できません。
    様々な条件とは、
    1. 手術前には、歯肉の炎症が改善されている事
    歯肉に発赤、腫脹がなく、歯周基本治療が徹底的に行われている必要があります。
    もし、炎症が残っていると、歯周病原因菌も残っている可能性があります。
    代表的な菌のジンジバリスは、手術の傷の治癒を阻害して閉鎖を障害すると言われています。
    プラークコントロールが出来ていることが大切です。
    2. 根面処置の徹底
    歯根面に歯石が残ってない、
    根表面に侵入している歯周病菌の内毒素などの有害物質が取り除かれている事です。
    歯根面のスケーリング・ルートプレーニングが徹底され、酸により根面処理されて
    表面がきれいな状態になっている事が必要です。
    3. 肉芽組織の除去
    垂直性骨欠損部などに残る不良肉芽と呼ばれる病的組織は、
    再生を阻害するので、徹底的に取り除く必要があります。
    そして、骨のきれいな面が露出されれば、歯根膜由来の細胞が増殖しやすくなり、
    再生が可能です。
    4. 再生の足場があること
    歯根と骨との距離が離れすぎていると接着が望めなくなります。
    1壁性、2壁性などの骨欠損では、人工骨の補填などにより
    細胞が伸びてくる足場を作る必要があります。
    5. 上皮の侵入を防ぐ
    骨や歯根膜が再生する場所に上皮が侵入してくるのを防ぎます。
    通常、上皮の方が早く伸びてくるので、メンブレン、薬剤などを利用します。
    6. 緊密な縫合
    歯周組織の治癒が適切に行われるには、汚染、外的刺激を防ぐ必要があります。
    緊密な縫合により組織の治癒を助けます。

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    2016年08月08日 月曜日

    歯周病は全身疾病に影響を受ける

    歯周病は糖尿病、骨粗鬆症に代表されるように全身疾病と深いかかわりがあります。
    歯周病は、プラーク中の歯周病原因菌に初発原因があるのですが、
    それを修飾する局所修飾因子、全身性修飾因子が関与して生じます。

    全身性修飾因子にはどのようなものがあるか
    歯周組織の代謝を傷害し、局所の抵抗力を減弱させると考えられています。
    1. 代謝性疾患   糖尿病
    2. 内分泌異常 女性ホルモン、インシュリン
    3. 栄養障害  栄養失調、ビタミンC D欠乏
    4. アレルギー性疾患
    5. 後天性免疫不全症候群  HIV
    6. 血液疾患  紫斑病、血友病、顆粒球減少症
    7. 遺伝 ダウン症候群、パピヨン・ルフェーブル症候群など
    8. ストレス

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    2016年08月01日 月曜日

    歯周病菌は一種類ではない

    歯周病原因菌は、10種類以上分かっています。
    その中でも悪の御三家と言われる菌をレッドコンプレックスと言います。
    レッドコンプレックスとは
    進行している歯周病の方に見つかる菌で、混在していることも多いです。
    お口の中に存在している数百種類の細菌を、歯周病への関連が高い順に分類し、
    ピラミッドの頂点に存在する菌です。
    1. P.g.菌(Porphyromonas gingivalis)
    2. T.f.菌(Tannerella forsythensis)
    3. Td.菌(Treponema denticola)

    この3つの菌を指し、重度の歯周病に影響を及ぼしていると言われています。
    そのほか
    4. P.i.菌(Prevotella intermedia)
    5. A.a.菌(Actinobacillus actinomycetemcomitans)
    が有名な菌です。
    これらの菌はどこにいる?
    酸素が嫌いな菌が多く、歯周ポケットの中が好環境となります。
    しかも4mm以上の歯周ポケットになると酸素が届きにくくなるので危険です。
    Pg菌は、血液の存在下で数を増やすので、歯肉内面から出血するような
    環境では爆発的に増えます。
    予防は?
    毎日のご自身のブラッシングによるセルフケアと
    定期的な歯科医院のプロフェッショナルケアが必要です。
    特に歯周ポケットが深いとプラークを除去するのは困難となります。
    ひどくならないように予防することが大切です。

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