「歯茎が下がり、歯が長くなってしまった。」という悩みを
持つ方が大勢いらっしゃいます。
では、どうしてこうなってしまったのでしょうか。
ここ1~2年くらいだんだん目立ってきた。
いや、もう少し前から?
原因は1つとは限りません。
考えられる原因とは
1. 歯周病で歯の周りの組織が失われた。
ブラーの付着が多く、歯周ポケットが深いために歯茎の炎症が深部まで進み、
その結果歯槽骨や歯茎の量が減り歯茎が下がってしまうパターンです。
2. 不適切なブラッシング
プラークの付着はほとんどないが、力を入れすぎたり、ブラシを動かす方向が悪かったり、
磨き過ぎてしまったりで歯茎を下げてしまうパターンです。
3. 歯の位置異常
歯列の外側に歯が飛び出ている場合には、歯茎の外側の組織が少なく歯茎が痩せやすくなります。
4. もともと歯根の外則の歯周組織の量が少ない
日本人によくみられるのがこのパターンで、
解剖学的に歯の周りの骨と歯肉が薄い場合です。
付着歯肉と言われる歯の周りの硬い歯肉組織の幅が少ないと歯肉退縮しやすいです。
5. 矯正治療時の管理不十分
歯の移動は、骨の吸収と添加の繰り返しによって起こります。
特に、成人矯正の場合、プラークによる炎症があると骨の添加が十分に行われなくなり、
結果として歯茎が下がります。