歯周病は毎日丁寧に歯を磨いてさえいれば治るのでしょうか?
確かに歯磨きは大事です。
プラークの中に歯周病原菌が含まれているからです。
そこで歯周病の重症度と歯磨きの関係を考察してみます。
1. 歯肉炎
歯肉に歯周病の炎症が限局している「歯肉炎」では、
初発原因となるプラークを取り除けば、改善してきます。
2. 歯周炎
歯周炎は、歯を支える歯槽骨まで炎症が及んでいる状態です。
原因となるプラークを取り除いただけでは、不十分です。
歯周ポケット内部の歯石や歯周の環境を整える必要があります。
もちろん、ブラシでプラークを落とすことは重要です。
歯周病には修飾因子という歯周病を悪化するリスクがあります。
免疫力を低下させるもの、プラークを付着させ除去させにくくするものなど
様々な対策を講じる必要があります。
従って初期の歯肉炎では歯磨きの効果が絶大ですが、歯周炎まで進行すると
適切な治療と対策が必要になります。