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2019年01月14日 月曜日
歯周再生療法の限界
失った歯周組織を取り戻す方法の一つとして、「歯周組織再生療法」があります。
その適応症と限界についてお話しします。
適応症
現在用いられている「歯周組織再生療法」の方法には、エムドゲイン法、歯周組織再生剤リグロス法、
GTR法などがあります。
その中でも歯周組織再生医薬品としてすぐれている「リグロス」についての適応症を述べます。
1. 歯周ポケットの深さが4mm以上、骨欠損の深さが3mm以上の垂直性骨欠損のある場合
全体に歯茎が痩せ、歯根が長くなっている「水平性骨吸収」の場合には適応でなく、効果を感じられません。
2. インプラントに関し手の有効性、安全性は確立されていません。
3. 口腔内に悪性腫瘍があったり、既往がある場合には帝王症ではなく、禁忌症になります。
この薬は、遺伝子組み換えの製剤だからです。
限界について
前述のように、歯茎全体が痩せ歯根が長く見えてきているような場合、「歯周組織再生療法」を行っても
効果が現れません。
垂直骨欠損の空隙を埋める場合にのみ、効果が望めるのです。
根分岐部の骨欠損の場合には、「GTR法」を行います。
また、部分的に歯肉が痩せている場合には、「歯肉移植法」という手段があります。
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