-
2019年05月27日 月曜日
歯周炎による歯牙挺出
歯牙挺出とは、歯列から咬み合わせの面を超えて飛び出してきている状態です。
上の前歯であれば、下の前歯の方向に向かって下がって伸びているように見えます。
どうして歯牙挺出するのか?
歯周炎が進行すると、歯を支えている歯周組織が失われ、周りの骨もなくなります。
すると今まで強固に歯周にに支えられていた歯が、ふらついて力のかかるままに移動し始めます。
咬み合わせの力、頬唇舌といった粘膜の力など、力の作用する方向に動いてしまいます。
また、炎症を繰り返すうちに、歯が歯槽から飛び出る方向に動きます。
奥歯であれば、前方に倒れたり、頬舌側に倒れてきます。また咬み合わせが低くなります。
前歯だと、前にとびだと歯をつらるタラインより伸びた方向に飛び出てきます。
対策
普段から歯周炎の予防に努め、プラークコントロールをしていきます。
もし、歯牙挺出の症状が少しでも疑われたら、迷わず歯科医院に相談しましょう。
徹底的な歯周炎の治療、固定処置、場合によっては歯周外科なども行います。 -
2019年05月20日 月曜日
歯並び悪いと歯周病になり易い?
歯並びが悪いと歯周病になり易いと聞きました。
そのわけは
1. 歯磨きがしにくい
プラークが残ればその中に歯周病原菌が含まれるのです。
従って歯周病のリスクが高くなります。
2. 咬み合わせが悪い
咬み合うとき早期接触(その歯だけ先に当たる)が起こり易く、歯に負担がかかり、
わずかな歯茎の炎症でも、歯周病が重症化しやすい。
3. 食べ物が挟まり易い
歯間部に食物が挟まるとむ、その部の歯肉を圧迫して歯周ポケットが深く進行しやすい。
歯肉を押し続けるとさらに間に食物が挟まり易くなる。
4. 歯が咬み合わないこともある
歯並びが悪く咬んでない歯もあると、退行性変化が起こり、血行が悪くなり、
歯周病菌に対する免疫細胞の応援も望めなくなる。
5. 歯肉退縮しやすい
特に表側に飛び出た歯は、歯周組織の量が少なく、一旦歯周病になると
根元が出てきやすくなる。 -
2019年05月13日 月曜日
歯のグラつきと予後
歯がグラつく理由は、歯周病、外傷、歯根破折、修復物のトラブルなどが考えられます。
今回は、歯周病にスポットを当ててお話します。
グラつきの程度と期間
1. だんだん日にちが経つとともにぐらつきが大きくなる。
慢性的に歯周病の進行が進んではの周りの骨をはじめ歯周組織の喪失が進む。
2. 急にグラつきがひどくなる。
急性炎症、咬合性外傷などが考えられる。
3. あまり大きくはないがクラついている。
歯周病がだんだん進行しているが何とか管理できている、または早期接触などの影響を受ける。
4. あちこちにグラつきが出てきた。
精密検査をして歯周病の対策を講じる必要があります。
予後
歯茎が腫れ、そのたびにグラつきが強くなるパターンは、予後が悪く
しっかりとした歯周病治療を受ける必要があります。
歯を残したいゆえに、グラついても、そのままにすることは、歯周ポケットの中に歯周病菌を飼っている
ようなものなので、そのほかの歯も悪くする可能性があります。 -
2019年05月06日 月曜日
プラークを取る
プラークとは、歯垢のことで歯にこべり付いているヨーグルト用のものです。
実態は細菌の塊で、水に溶けず機械的にブラシなどでこすり取らないと落とせません。
プラークのわかりやすい解説
細菌が集団をなして集まる要塞のようなもので、抗菌薬などに対しても
非常に強い抵抗があります。
その細菌の中には、歯周病原菌や虫歯金なども含まれます。
虫歯菌は食後、プラークが付着する歯面でPHを低下させ、歯を酸で溶かします。
食事に含まれるショ糖などを栄養源にしています。
歯周病原菌を初発原因として歯肉に炎症を起こし歯周病が始まります。
プラークは、歯の付け根や歯の間では磨き残しが多いため、その部の丁寧なブラッシングが必要です。
進行してくると、歯周ポケットを作り、歯の周りの骨まで溶かして、どんどん歯周組織が失われていきます。
プラークを取ろう
プラークは、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシなどで機械的に取り除くのことが基本です。
口をゆすいだ程度では落ちないため、食べかすとは違うと認識下ください。
上手に効率よく落として、お口の健康を保ちましょう。
perio Blog
カテゴリ一覧
最近のブログ記事
月別アーカイブ
-
2023年 (48)
-
2022年 (52)
-
2021年 (52)
-
2020年 (52)
-
2019年 (52)
-
2018年 (53)
-
2017年 (51)
-
2016年 (52)
-
2015年 (50)
-
2014年 (52)
-
2013年 (52)
-
2012年 (57)
-
2011年 (49)