歯周病と糖尿病は互いに影響し合い、関係が深いと言われています。

歯周病は糖尿病の第6番目の合併症です
糖尿病性網膜症、腎症、神経障害、大血管障害(動脈硬化)、足病変(壊疽)、歯周病と続きます。
糖尿病により、口の乾燥、 易感染性(白血球の働きが低下)、 創傷治癒の遅延、 歯周組織の血行不良などにより歯周病が悪化する。
また、歯周病による慢性炎症により、インスリンの効果を弱め、糖尿病が悪化する。

両者の治療が大切
歯周病が重症化すると血糖のコントロールが悪くなり、歯周病を治療すると血糖のコントロールが良くなることが分かってきました。
広島県歯科医師会 によると、「重度歯周病を有する糖尿病患者は、歯科において抗菌剤を用いた歯周治療を行うことで、血糖値が有意に減少(HbA1c で 0.39 ポイント減少)することが明らかになった。」と報告しています。
従って、重度の歯周病を併発した糖尿病の方は、糖尿病そのものの管理の一環として歯周病を治療するとともに再発予防に努めることが大事です。