小帯とはスジの事で、歯肉から粘膜面に伸びるスジあるいは舌の下部にあるスジが発達したものです。
歯周病との関係をお話しします。

小帯の特徴
小帯には種類があり、それぞれに特徴があります。
種類は、上唇小帯、頬小帯、舌小帯などがあります。
上唇小帯。頬小帯は、歯周病に悪影響することがあります。
舌小帯は、舌の挙上が十分できないため、発音、嚥下に影響してきます。
また、上唇小帯が発達していると正中離開の原因の一つにもなります。

歯周病との関係
歯周病では、上唇小帯、頬小帯が発達していると小帯に歯ブラシが引っ掛かり、磨きにくい場合があります。
歯周ポケットが深くなると、唇やほっぺたが動くたびに小帯が歯周ポケットまで引っ張って広げてしまい、さらに歯周病を悪化させます。
特に歯周病が重症するほど悪影響も大きくなります。
このように清掃性を不良にさせ、ポケットの治りを阻害することから、外科的に切除するケースもあります。