歯磨きをしっかりしていたら、歯茎が下がってきたようだ。
これは、イイこと? ダメなこと?

歯茎が下がった理由
A. 歯磨きのやり方が悪い・・・ダメなこと
 歯ブラシの当て方が悪く歯茎を押し下げる方向に力が働いた。
 歯磨きの時に力が入りすぎたり、歯磨剤をつけすぎて歯茎を傷めた。
B. 歯周病の治療を受け、歯磨きをしっかり丁寧に行った・・・イイこと
 歯茎が引き締まり、その結果として歯茎が下がった。
 炎症が無くなり歯周ポケットが減少して歯周病の進行がストップしている。

本当は歯茎が下がって欲しくない
本来なら歯茎が下がらないで、歯周病が良くなるのが望ましく、
初期の歯肉炎の状態ならその可能性が高い。
しかし、歯周病が進行するほど、歯の周囲の歯槽骨を含む歯周組織が失われ、
見かけ上は炎症による歯茎の腫れのため、あたかも歯茎に変化がないように見える。
従って炎症が消退してくると、組織を失った状態の姿が見えてくるのだ。
歯周組織再生療法という、失った組織を回復する方法もあるが、適応症が限られ、
なくなってしまった組織を盛り上げて元のようにする治療法ではありません。
普段から丁寧な歯みがきを行い、予防に努めることが大切です。