下の前のすり減り(歯の摩耗)は、進んでくるとどのようなことになるのでしょう。

摩耗の要因
1. 長年の使用によるもの
年齢を重ね使っているうちに歯がだんだん減ってきた。
2. 歯ぎしりなどの力
歯をすり減らすような強い歯ぎしりや食いしばりなどの力が加わった。
3. 咬み合わせの相手に原因
歯よりも硬い材質で相手の歯が修復されていて、下の前歯がすり減った。
4. 硬いものが好き
食べ物の嗜好で、硬い食べ物を好んで前歯で噛んで食べていた。
5. 習癖
前歯で爪を噛むなどの習癖がある。

前歯の状態と治療
1. 象牙質が透けて上の部分がやや色づいている。
わずかにすり減っている状態なので経過観察します。
2. 上の部分の色が茶黒く見えクボミもある。
クボミの部分を修復して詰めます。
場合によっては形態修正、咬合調整などもします。
3. 歯冠の形態が変わり、痛みも伴う場合がある。
冠などによる修復や抜髄処置なども検討します。