動揺歯の固定は、歯周病、外傷などで隣り合う歯を固定することで、咬合する力に耐え得るようにして安定させます。

歯周病の場合
歯の周りの歯周組織の量が減り歯が動揺してきた場合、歯周組織を安定させ歯周の炎症を軽減させる目的で一時的に行う暫間固定があります。
エナメルボンディング(接着剤で歯を連結する)、ワイヤー固定などを行います。
歯周が安定してきてもなお動揺が大きい場合には、連結冠などで永久固定をします。

外傷の場合
歯に強い力が加わり脱臼した場合、元の位置に戻して歯を固定して安定させます。
ワイヤーやプラスチックの材料で固定しますが、歯の交換期などで隣接歯の距離が離れている場合には矯正用のプラケットを利用して固定するような場合もあります。
動揺が安定してきたら固定を外します。