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このような症状が一つでもある方は、程度の差はあれ、歯周病かもしれません。すぐに検査を受けられたほうが良いでしょう。
歯周病は自覚症状なく進行してしまうため、気づいた時には手遅れになっていることが少なくありません。
健康な歯肉は、薄いピンク色で歯と歯の間が満たされていて弾力があり、引き締まっています。ブラッシングでは出血しません。
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。 しかし、痛みは全くありません。歯肉炎と呼ばれ、炎症は歯肉に限局しています。歯と歯の間の歯肉が赤く、歯茎が腫れています。歯垢の付着が多いです。
さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきたりします。歯周炎または、いわゆる歯槽膿漏と言われています。口臭も出てきます。この時期になると、やっと痛みや腫れをともないます。写真では、上の前歯は、腫れを繰り返して歯と歯の間に隙間ができ歯が伸びてきました。
歯が浮いて、歯並びも悪くなります。歯周ポケットが深く、奥まで清掃ができなくなります。そして、最後には歯が抜けてしまいます。(歯槽膿漏の末期です。)写真では、歯茎がやせ、歯の根っこが露出してきました。上の歯茎からは出血しています。綺麗そうですが、下前歯の歯ぐきの付け根が黒くなっています。実は、歯周ポケットの中に歯石・歯垢がたまり、中で炎症を起こしています。右上の前歯がぐらつき、やがて抜けてしまいました。
歯周病は、前述のプラークなどによる局所的原因のほかに全身の疾患とも深くかかわります。たとえば、糖尿病の方は、歯周疾患の進行が早く進み、重症化する傾向があります。心臓血管病、骨粗鬆症、動脈硬化、低体重児出産、早産、喫煙(タバコ)なども、近年歯周病との関連が指摘されています。
驚くべきことに、認知症の方の口腔内の共通点として、ほぼ100%に近い方が一本も歯がないか、残っていても数本という事実があります。歯を失ってから物が噛めなくなり、あるとき一気に認知症を発症してしまうのです。
ではなぜ抜歯にいたってしまったのでしょうか? 今も昔も抜歯原因の第一位は歯周病です。つまり、歯周病になり適切な治療を受けなければ、認知症のリスクが高くなってしまう、ということも言えるのではないでしょうか。口腔内の健康状態が、将来の全身の健康にまで及ぼす影響は、計り知れません。 適切な歯の予防と治療で、認知症の予防もしていきましょう。
名古屋市で歯周病治療なら天白区のコンドウ歯科へお気軽にお問い合わせください。あなたのお口の健康を守ります。