歯周炎とは、プラーク細菌によって生じた炎症性の破壊が、歯肉から深部の歯槽骨や歯根膜に及んだものです。症状は、付着上皮の根尖側移動、真性ポケット形成、アタッチメントロス、歯槽骨の破壊吸収がみられます。
慢性歯周炎とは?
慢性歯周炎は、以前は成人性歯周炎とも呼ばれていました。
局所因子(プラーク)による歯周組織の破壊が、全身因子によって強く修飾されていない歯周炎のことで、慢性にゆっくりと進行します。成人に見られる歯周炎は、ほとんどがこれに属しています。しかし、為害性の強い特殊な細菌、咬合性外傷、全身疾患などが加わると、急性に進行する場合があります。
1. 軽度慢性歯周炎
軽度の歯周炎で、骨吸収は歯根の長さの1/3より少なく、歯周ポケットは3~5mm、根分岐部病変はなく、歯の動揺度の増加もない。
2. 中等度慢性歯周炎
骨吸収は歯根の長さの1/3~2/3、歯周ポケットは4~7mm、:軽度の根分岐部病変も含む、歯の動揺度は軽度(1度)に増加する。
3. 重度慢性歯周炎
骨吸収は歯根の長さの2/3以上、歯周ポケットは6mm以上、:根分岐部病変2~3度を含む、歯の動揺度は軽度(2~3度)に増加する。