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2012年05月26日 土曜日
獲得被膜
獲得被膜とは、歯の表面に形成される0.05~0.8μmの薄い皮膜のことです。
■ 成り立ち
唾液由来の糖タンパクからなります。
細菌を含まないものです。
■ 取り除くには
歯ブラシでこすっても取れませんが、歯磨剤など研摩材を含んだものを使用すると取れます。
■ 役割
酸から歯面を保護する役割があります。 -
2012年05月18日 金曜日
歯周病で行う噛み合わせの調整とは?
歯周病が進行すると、歯の周りの支えとなる骨が溶けます。支持をなくした歯は、咬み合わせが悪くなり、特に一部分だけ突出した噛み合わせを作ることがあります。これを早期接触と言い、歯に強い負担をかけてしまうようになります。
咬合調整は、早期接触の部分を削合することにより、外傷性咬合を取り除き、咬合性外傷を治す治療法です。■ 咬合調整の目的
1. 歯周組織への外傷性咬合を軽減する。
2. 顎関節症やブラキシズムの改善をする。
3. 歯冠修復後や矯正治療後の咬合の安定を図る。
4. 食片圧入の軽減をする。
5. 矯正治療を障害する早期接触を取り除く。■ 歯冠形態修整
歯周組織の支持力が低下し、早期接触を取り除いても生理的な咬合力が二次性咬合性外傷を引き起こす場合、歯冠を削合して、咬合力の負担を軽減し、二次性咬合性外傷を軽減する治療法です。
側方圧のかかる部分や、広い面接触の部分を削合することにより、咬合力を軽減します。 -
2012年05月12日 土曜日
毛先を使うブラッシング方法 天白区コンドウ歯科
ブラッシングの方法は、主なものは十数種類あるが、いずれも長所と短所を持っています。したがってその方に一番適切な方法で歯みがきを覚えて頂くとよいでしょう。
毛先を使うブラッシング方法の特徴
1. 毛先を使うため、プラーク(歯垢)の除去効果が高い。
2. 歯頚部の歯の摩耗により楔状欠損を起こしやすい。
3. 軽く歯肉に当てれば、歯肉のマッサージ効果も得られる。歯ブラシの毛先を使うブラッシング方法
1. スクラビング法 毛先を歯の表面に垂直に当て、前後水平方向に小刻みに動かす。
2. 横磨き 横に動かして磨く方法。
3. 縦磨き 毛先を歯の表面に直角に当て、垂直の方向に動かす。
4. バス法 軟毛を用い、毛束を歯の長軸に対し45°に当て、毛先が歯肉溝や歯間部に入るように磨く。
5. フォーンズ法 上下の歯を咬み合わせ、毛先を歯面に直角に当て、大きな円を描くように上下一度に磨く。 -
2012年05月06日 日曜日
プロービング時出血 BOP、排膿
BOPとは、歯周病の検査でポケットを測定(プロービング)するとき、出血することです。bleeding on probingの略称がBOPです。プロービング時の出血は、ポケットプローブを歯肉溝やポケット内へ軽く(15~20gの力で)挿入し、引き抜いた後(20~30秒後)の出血の有無を調べます。
・正常な歯肉の場合、出血したり排膿することはありません。炎症があると、ブラッシングやプロービングなどの軽い刺激で出血します。(出血傾向)
・さらに進行すると、自然に出血するようになります。(自然出血)
・排膿は、炎症が活動性の場合に多くみられ、歯周ポケットから自然に排膿する場合と、歯肉を圧迫して排膿する場合があります。(排膿)BOP+だと
1. 歯肉溝やポケット内に炎症があり、上皮が破壊されやすい状態、特に潰瘍状態になっていると出血します。
2. 初期の炎症状態の存在を示す指数として使われます。どのようにBOPを活用するか?
1. 歯肉に炎症がある初診時には、BOPが+に出るのは当然なので、あまり診断には役立ちません。
2. 歯周病治療が進み、再評価の段階やメインテナンスの段階で評価に用いるには、有効です。治療がまだ不十分だったり、再発している場合、BOP+になります。
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