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2023年10月30日 月曜日
食いしばりは歯周病に影響するのか
歯周病と食いしばりの関係をお話しします。
食いしばり
仕事や勉強あるいは遊びに集中するようなとき、歯を食いしばっていることがあります。
上下の歯には、かなりの圧力がかかっています。
もし、歯周病で歯周組織の量が減り、歯茎に慢性炎症がある時、このような圧力がかかると歯周の破壊が進みます。
歯の周りの骨が溶けてくると、次第に歯がグラついてきます。
歯をぐいぐい押す力は、歯をすり減らしてきて、ますます単位当たりの圧力の力が増してきます。予防法は
意識して食いしばらないようにします。
しかし難しい場合には、歯を保護するためにマウスピースなどを作ってはめます。
歯が摩耗している場合には、強く当たらないように咬合調整や歯冠形態修正をします。 -
2023年10月23日 月曜日
かぶせ物の下が見えてきた
かぶせてから何年か経ち、その下に根元が見えてきた(歯根露出)。茶色~黒っぽくなっている。かなり気になってきた。
かぶせ物の下は?
当初かぶせてあるものの辺縁は、歯肉に接している場合が多く、歯肉がやせたため、その下にある根本が見えてきたのです。
もし、神経を抜いてある、あるいは再根管治療がしてあれば、歯が黒っぽく変色していることもあります。
前歯だと、白いかぶせ物の下に黒っぽい筋が見えてくるようになり、さらに進むと帯状に見えてきます。歯根が見えてきた理由
歯周病が進み、歯肉がやせてくる場合が多いです。
歯の周りの歯周組織が失われると、しだいに根元が見えてきます。
神経を失っていなくても、外界から見える歯の頭の部分の歯冠部より、歯根部の方がやや色が濃く見えます。
神経を失った歯は、年月が経つと色はだんだん濃くなってくる傾向があります。どうすればよいのか
もし可能なら再治療をします。
かぶせなおしますが、その前に歯周病治療をして、歯肉がこれ以上失われないように対策を取ることをお勧めします。 -
2023年10月16日 月曜日
歯周病の写真検査
歯周病の検査の中の、写真検査についてお話しします。
写真検査
口腔内写真撮影をする際のポイントは
1. 撮影部位
正面、右側面、左側面、上顎内面、下顎内面の5枚を基本とします。
2. チェックして残しておきたい撮影部位
歯肉退縮部位、歯肉腫脹部、コンタクト離開程度などを重点的に撮影します。
3. 治療改善程度を比較する
治療前と比較して歯肉の発赤・腫脹程度がどの程度改善されたか、あるいは歯肉退縮が進んできているのかなどを比較します。写真撮影の特徴
画像として残すことが出来、文章だけでは表現しにくいものでも後から分かりやすい。
歯肉の色や質などは、写真を使った方が変化の度合いが良く分かる。
データとして整理しやすい。 -
2023年10月09日 月曜日
歯周病の模型検査
歯周病の模型検査では、何を中心に診査するのかをお話しします。
模型検査のポイント
歯周病が進むと、歯根の露出、隣接面の隙間、歯並びの乱れ(歯の病的移動)などが出てきます。
早期接触と言って咬み合わさる時に、最初に強く当たってしまう箇所が出現することもあります
また、歯磨きがしにくくなる要素、歯並び、歯茎ラインの高低差、歯根露出部の拡大なども見ていきます。
歯の摩耗、歯冠形態の変化があると咬合時に強い力がかかるので咬合調整が必要なことも出てきます。模型検査の意義
口腔内を見ているだけでは、以上のようなことは、なかなか発見できないことが多くあります。
模型を採得することにより、後からじっくり診査することが出来るのです。
咬合に関しても、早期接触や咬頭干渉などを発見しやすくなります。
歯周病が進んでくると歯周だけではなく、歯の形態や咬合、さらに顎関節などのチェックも行う必要が出てくるのです。 -
2023年10月02日 月曜日
歯周病のレントゲン検査
歯周病の検査の一つに、レントゲン検査があります。
レントゲン検査
1. デンタルレントゲン検査
歯周病の検査では、歯の周りの歯槽骨の状態を知ることが求められます。
「咬翼法」と言われる撮影法法は、歯槽骨の吸収を把握するのに適した方法です。
ただし、歯頚部付近しか写らないので、重度の歯周病には不向きです。
口腔全体を撮影するには、デンタル14枚法、デンタル10枚法を用います。
2. パノラマレントゲン
口腔全体、顎関節などを総覧的に見るのに適しています。
鮮鋭度が落ちるので、デンタルレントゲンなどで再確認をする必要があります。
3. 歯科用CT (CBCT) 撮影法
歯周の状態を三次元的に知るのに適しています。
歯周外科などを行う際、アゴの内部まで知ることが出来、有用です。
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