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    2015年11月30日 月曜日

    歯の動揺度が強くなる時

    歯周病で歯の周囲の組織が失われると、歯の動揺度が強くなってきます。
    しかし歯が動揺してくるのは、他の原因も考えられます。
    歯の動揺の原因
    1. 歯周病
    健康な歯でも多少の動揺はありますが、歯周病が重度であるほど動揺度は大きくなってきます。
    すなわち、健康な場合には、歯根膜というクッション分だけ生理的な動揺があります。
    一方、歯周組織の喪失という病的な要素が加わるとグラつきがだんだん大きくなってきます。
    特に急性炎症がある場合、グラつきが強くなります。
    2. 矯正治療
    歯並びを整えるために、歯の移動を行うと動揺が強くなります。
    これは、歯の移動の際に周囲の歯槽骨を一時的に溶かして移動するためです。
    3. 歯の破折
    歯根部に歯の破折がある場合は、今まで良かったのに急に動揺が出てきます。
    噛み合わせたと同時に痛みが出るのも特徴です。
    4. 脱臼
    外傷により歯が歯槽から飛び出すと動揺が強くなります。
    5. 根尖病巣
    根元に病巣が出来、そこに炎症が起こると歯が動揺します。
    レントゲンで根尖部に透過像が見られます。
    6. 生理的な歯根吸収
    乳歯が永久歯に生え変わる時、歯根が溶けてだんだん歯が動くようになります。

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    2015年11月23日 月曜日

    付着歯肉の幅と清掃性

    付着歯肉の幅とは、角化歯肉の幅(歯肉辺縁から歯肉粘膜境までの距離)から
    歯周ポケット(または歯肉溝)の深さを引いた値のことです。
    幅の目安
    歯肉退縮や小帯の発達により付着歯肉の幅が1mm以下になると通常
    ブラッシングによる清掃が難しくなり、歯周の健康を保つのに不利となります。
    ただし、1mm以下でも口腔清掃の方法次第では、健康を保てる場合もあるので、
    歯周外科に移行する必要性の判断は慎重にします。
    付着歯肉の幅は部位により異なる
    正常な場合でも幅はかなり異なります。
    上顎切歯、特に側切歯は最も幅が広く、3~5mm
    下顎犬歯、第二大臼歯は狭く、1~2mm
    歯肉粘膜境の判定
    1. 肉眼的には、
    歯肉は表面が角化し薄いピンク色、
    歯槽粘膜は角化していないため、血管が透けて見えるので赤色
    歯肉に炎症がみられる場合には判定しづらい。
    2. 引っ張り検査
    口唇や頬粘膜を手で引っ張ると粘膜は可動性があるため引っ張られて動く。
    付着歯肉は動かない。
    3. ヨードグリセリン塗布
    粘膜は茶褐色に染まる。

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    2015年11月16日 月曜日

    糖尿病と歯周病

    糖尿病患者は歯周病になりやすく、さらに歯周病を悪化させることが
    これまでの研究で示されています。
    すなわち、「糖尿病は歯周病のリスクファクター」です。
    一方、最近は歯周病が糖尿病に与える影響について研究が行われ、
    歯周病が糖尿病を悪化させ、「糖尿病のリスクファクター」となる可能性が
    高いことが示されています。
    歯周病と糖尿病は双方向性に影響があります。
    糖尿病が歯周病に与える影響
    a. 糖尿病になると歯周病になりやすい
    1型糖尿病 フィンランドと日本の研究では、健常者より歯周病患者が多い。
    2型糖尿病 米国ピマインディアンの調査では、糖尿病の発生率が2.6%高い。
    b. 糖尿病は歯周病を悪化させる
    糖尿病の罹患期間が5年を超えると、非罹患者に比べアタッチメントロスが大きく、
    2型糖尿病患者では2年後に骨吸収が多い。
    さらに血糖コントロールが悪いと骨吸収のリスクがより高い。
    一方、血糖コントロールが良いと、歯周炎のリスクは
    健常者と差がないと報告されています。

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    2015年11月09日 月曜日

    歯周病の病状安定とSPT

    サポーティブ ペリオドンタル セラピーSPT(supportive periodontal therapy)とは、
    「歯周病安定期治療」のことです。
    中等度以上の歯周炎の治療が終了し、病状が安定した状態を維持するために行う
    継続的な歯周治療のことです。
    SPTの適用となる中等度以上の症状とは
    1. 骨吸収が根の長さの3分の1以上
    2. 歯周ポケットが4㎜以上
    3. 根分岐部病変(軽度を含む)を有する
    病状安定とは
    歯周組織の多くの部分は健康だが,一部分に病変の進行が停止し病状が
    安定している状態です。しかし、
    深い歯周ポケット、・根分岐部病変の残存、歯の動揺が認められる状態です。
    SPTの治療内容
    プラークコントロール、 咬合調整、 機械的歯面清掃、スケーリング、SRP
    などが主体となります。

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    2015年11月02日 月曜日

    根分岐部病変の診査ポイント

    根分岐部病変は、歯周病病が多根歯の根分岐部に及び、
    根分岐部の歯周組織が破壊され、根面がポケット内に露出して
    プラーク細菌に汚染されている状態です。

    根分岐部の診査
    1. 湾曲した形状のファーケンションプローブを使用して水平的、
    垂直的なポケットの深さを図ります。
    2. 上顎大臼歯では、歯根が重なって判別しにくいためにエックス線画像診断による
    検査が困難なことが多いので、エックス線用プローブを
    使用することもあります。
    3. 根分岐部の根面には裂溝や小窩が存在し、セメント質の形成不全も
    存在することがあるために歯周病変が生じやすいので、レントゲン診査だけで
    判断しないようにします。
    4. 根分岐部病変のできやすい場合は、解剖学的にはエナメル質の分岐部への侵入、
    エナメル象牙境から分岐部までの長ささが短い場合、小帯が発達している、
    付着部が少ない場合などです。

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