同じ1本の歯でも歯周ポケットの深さは、測る位置によって違います。
測定部位でポケットが3mmを超えていたり、プロービングの後に出血が認められれば、その部は病的と考えられます。

6点法
歯周ポケットの測定は、歯肉頂からポケット低までの深さをプローブというメモリの付いた計測器で行います。
20~30g程度の弱い圧力で歯肉を傷つけないように、ウォーキングストローク(歩くように順次横へずらしていく)で測定します。
1歯に付き、近心頬側(歯の表側前側)、頬側中央(表側中央部)、遠心頬側(表側の後側)、近心舌側(裏側前側)、舌側中央(裏側中央部)、遠心舌側(裏側奥側)の6点を計測します。

その他の検査と合わせて総合的に考察
レントゲン検査、プラークや歯石の沈着状態、歯の動揺度、歯根露出度、咬み合わせなど、総合的に考察して歯周病の判定をします。
1本の歯でも早期接触や咬頭干渉などの影響を受けると、垂直的な骨吸収を起こしていることがあり、ポケットも特異的な測定結果を示します。
歯根破折しているような場合にも破折している部のポケットが深く測定されます。