マイクロスコープによる

用語集

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    2011年11月29日 火曜日

    歯間乳頭

    歯間乳頭interdental papillaとは、歯と歯の間の三角形にとがった歯肉の事を言います。その三角形の底部は、両隣在歯の歯頚部のほぼ最深部に当たる歯肉縁を結んだ線に一致しています。
    歯間乳頭部は、歯周病で最初に炎症にかかりやすい部位です。赤くなったり、腫れてきたりするのでこの部を注視していれば、一つの診断の目安になります。また、周囲の骨が歯周病で溶けてきた場合、三角形が崩れて痩せて、物がつまるようになります。間違った歯間ブラシの使用(挿入方向不良、大きなサイズの歯間ブラシの使用)をすると、歯間乳頭を失います。
    歯間乳頭を大切に、健康な状態を保つように歯磨きを丁寧にしましょう。

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    2011年11月24日 木曜日

    歯根膜

    歯根膜(しこんまく)とは、歯根と歯槽骨をつないでいる線維性の結合組織の事です。歯根を取り巻くセメント質と歯槽骨は、この歯根膜線維で強力に結合されており、噛んだ力のクッションの役割を果たします。歯根膜の幅は約0.2mmです。
    ◆線維の配列から次の群に分けられます。
    歯槽骨頂線維、水平線維、斜走線維、根尖線維、根管線維
    ◆歯根膜の役割
    1. 咀嚼時の力のクッションの役割を果たします。噛んだ力で圧が加わると、その力を放出して和らげてくれます。
    2. 歯に加わった力は、歯根膜の神経終末のセンサーに伝わり、圧の程度、方向などを認識します。硬いものを噛んだとき、突然の荷重を察知して避けることが出来ます。
    3. 咀嚼時の歯の移動を防いでくれます。線維はゴムのような働きをして押されてもまた元に戻ることで歯の位置を保ちます。

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    2011年11月15日 火曜日

    歯周病と糖尿病について 天白区コンドウ歯科

    歯周病は糖尿病の第6番目の合併症です。
    糖尿病のある人は、歯周病になりやすく、重症化しやすい。
    歯周病がある人は、糖尿病の治療が困難になりやすい。

    糖尿病に関するある研究機関の報告では、歯周病菌の細菌数を減らす治療をしたところ、それまで良くならなかったヘモグロビンA1c(過去1~2ヶ月の血糖値の状態を示す指標)が劇的に改善した人もいたのです。
    さらに、歯周病が悪化すると、糖尿病の合併症である失明(網膜症)、手足の切断(神経症)の間接的な引き金になるとも言われています。
    糖尿病は血液中にある阻害物質が増えることで、インスリンの働きが弱くなります。実は、歯周病により歯茎に炎症を起きると、この阻害物質が増えてしまう事が近年の研究からわかりました。これは、体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞のマクロファージが、細菌と戦う時に阻害物質を出すからなのです。つまり、歯茎で歯周病菌とマクロファージが戦うと、マクロファージから阻害物質が放出され、インスリンの働きが阻害されて、糖尿病が悪化するというわけです。そして、この状態が続くと、糖尿病によって体の抵抗力が下がり、歯周病菌がますます増えるという悪循環に陥ってしまいます。
    歯周病を治療、予防する事により、糖尿病も軽減できる可能性があるのです。

     

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    2011年11月09日 水曜日

    歯石除去をしよう。

    歯石はどのようにして出来るのでしょう。
    1. 食べ物が歯に付着するとそれを栄養源にして細菌が増殖して、プラーク(歯垢)とよばれる細菌の塊が出来ます。
    2. このプラーク(歯垢)は、唾液のカルシウムを吸着して石灰化され、歯石になります。
     プラークは、約2日間で歯石になります。歯垢のうちは歯磨きでとることができますが、歯石になると固くて歯磨きではとれません。しかも、歯石には凹凸があり、表面がざらざらした状態なのでプラークか(歯垢)がつきやすくなります。歯石そのものには害や毒はないのですが、歯石ができてしまうとプラークがたまり易く細菌が住みやすい状態になってしまうので、歯周病になるのです。

    歯石除去の方法
    歯石は、見えている所につく、歯肉縁上歯石と、ポケットの中の見えない部分に出来る歯肉縁下歯石に分かれます。
    歯周病が進行するとどんどんポケットの奥深くまで歯石がたまります。これを防ぐために歯石除去、スケーリングという処置をします。
    1. 超音波スケーラーという器械で、先端を振動させて歯石を歯から剥がします。歯肉縁上歯石の場合は比較的うまく除去できますが、歯肉縁下の歯石はなかなかとれません。
    2. スケーラーと呼ばれる手用器具で、カリカリ歯石を取る。熟練を要する処置になります。
    3. レーザーを照射して歯石を取る場合もあります。

    歯石が付くのを阻止するためにも、ブラッシングは大切です。
    また、歯石除去を定期的に歯科医院で行って歯周病予防をすることも大切です。

    天白区 コンドウ歯科

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    2011年11月05日 土曜日

    気が付かず、かかりやすい歯周病 天白区コンドウ歯科

    歯周病は歯茎の周り(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)の病気で、歯肉炎や歯周炎の事を言います。症状が進むまで気が付かないことが多いので、サイレントディジーズと呼ばれています。また、日本人の成人の80%以上が歯周病にかかっています。
    歯周病は、細菌の感染によって起こり、しかも複数の菌が起因しています。その原因は、歯と歯肉の境目にたまるプラーク(歯垢)中の細菌です。プラーク1mgの中には、およそ2~3億の細菌がいるといわれます。バイオフィルムという細菌の共同体を作り、悪さをします。プラーク中には、300~400種もの菌がいて、そのうちの歯周病の病原性を持っているものは、30~0種だと言われています。それらの歯周病菌の毒素が原因で歯肉に炎症をひき起こし、支えの歯槽骨を溶かしてしまい、ついには歯が抜けてしまいます。

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