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2017年10月30日 月曜日
歯がしみるのは何故? その一つの理由
歯がしみるのは、虫歯のせいもありますが、他にも原因があります。
「しみる」の一つの原因
レントゲンを見ても異常が見当たらない。
口の中を診査しても虫歯が見当たらないのにしみる。
そんな場合には、歯の付け根を注目してください。
歯周病と咬み合わせが原因で、歯の付け根に「楔状の欠損」がみられる場合があります。
楔状欠損の成り立ちの推定
歯にかかる咬み合わせの力は、歯の付け根に応力としてかかります。
通常は歯肉に覆われている部分なので問題を起こすことはありません。
ところが歯周病で根元が出てくると、その力はエナメル・セメント境、或は弱い根元のセメント質にかかってきます。
歯周病が進み支えの骨が少なる、咬み合わせの力が強くなると、その力は歯の付け根に大きな応力としてかかります。
そのため、歯は耐えきれずに少しずつ削れ落ちていきます。
やがて楔状の欠損となります。
歯の神経に近づくため、しみたり、ブラシを当てると痛むようになります。 -
2017年10月23日 月曜日
歯根が長くなり付け根がくびれてきた
歯根が長くなり付け根がくびれてきた。
こんな状態が口の中にある方は見えませんか?
症状
歯周病で歯茎が痩せてきて、さらにその根元の歯が削れ、くさび状態になると
1. 冷たい物がしみる。
2. 付け根に物がが詰まり、ブラシでなかなか落とせない。
3. くさびが進み歯が折れてしまう。
何故このようなことが起こる?
1. 歯根のセメント質は薄く、遺憾部のエナメル質よりも柔らかいために容易に削れる。
2. 削れた部分は歯の神経に近くなるため、しみる。
3. 歯茎が痩せてしまうと歯を支える骨の量も減り頚部に応力がかかり、咬合の力でくさび状に削れる。
対処方法
1. :軽度であれば、くびれた部分を詰める。
2. しみが酷く症状の改善がなければ神経を抜かざるを得ない場合もある。
3. 咬み合わせの調整をして負担の軽減を図る。
4. ナイトガードが必要な場合もある。 -
2017年10月16日 月曜日
歯周病とインプラント
歯周病でダメになって抜歯の次は、インプラントだと思っていないですか?
放置された歯周病はインプラントも難しい
歯周病が進むと歯茎が痩せるだけではなく、歯の周りの支えの骨がなくなります。
しかし、インプラントの周囲には骨が必要です。
素材であるチタンは、骨と「オッセオインテグレーション」という強固な結合をします。
そのためには周囲に2mm程度の骨があり、血液、すなわち栄養分がその骨に供給される必要があります。
歯周病が放置され、骨の量が少なくなるとインプラント治療も難しくなるのです。
歯周病により、インプラントが埋まってもその状態が維持できないかも・・・
歯周ポケットが深いと内部で歯周病菌が活発に活動する可能性があります。
その歯だけでなく口腔全体に広がり、悪さをすることが考えられます。
従って歯周病の治療、管理をすることが大切です。 -
2017年10月09日 月曜日
歯ブラシの当て方で歯茎が悲鳴
歯ブラシの当て方によっては、歯茎に変化が現れ、適切な清掃効果も望めません。
普段何気なくブラシを当てている方、或は、こうだと思って歯ブラシを使っている方、
人によってブラシの選択、当て方、磨き方、その際のブラシ圧など様々です。
その人に適切な磨き方は、歯茎の状態、歯並び、欠損の状態などにより決まってきます。
当ててはいけない磨き方
1. 歯茎に傷をつける磨き方
強い圧で歯茎側に大きなストロークで磨いて歯茎をこすり付けると傷がついてしまいます。
しっかり磨くことに気を取られ過ぎ、適切ではない磨き方をしてしまったことになります。
2. 歯茎を下げる磨き方
ポケット内を磨こうと思うあまり、歯茎方向にグイグイ押し付けてしまう磨き方です。
バス法は、45度方向にポケット内部を磨く磨き方ですが、ブラシの選択と、ブラシ圧が適切でないと
歯茎が痩せる原因となります。
3. プラークが残ってしまう磨き方
歯茎を大切に思うあまり、柔らか過ぎるブラシで磨き、痛くないように優し過ぎる圧で磨くと
時間をかけた割にプラークが残ってしまうことがあります。
柔らかいブラシは当て方を間違っても気が付かないことが多く、歯面に適切にブラシが当たっていないこともあります。
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