-
2023年08月28日 月曜日
歯石が付きやすい所は?
歯磨きをしっかりしているつもりだが、下の前歯の裏側に歯石が付きやすい。
他に歯石が付きやすい所はあるのだろうか。歯石が付きやすい部位
歯石には直接目で確認しやすい「歯肉縁上歯石」と
歯肉の中に隠れて見えない「歯肉縁下歯石」があります。
1. 歯肉縁上歯石が付きやすい部位
唾液腺開口部(つばの出口)付近です。
歯肉縁上歯石は、プラーク(歯垢)が、唾液成分のリン酸やカルシウムと結合して石灰化したものです。
・ 顎下腺は、舌下部前方の舌小帯の脇にある舌下小丘で開口します。
・ 舌下腺は、舌下ヒダの上方部で開口します。
いずれも舌の下側から出ており、下の前歯の裏側に歯石がたまりやすくなります。
・ 耳下腺は、上顎第二大臼歯に対向する頬粘膜に開口します。
従って上の奥歯の外側に歯石がたまりやすくなります。
2. 歯肉縁下歯石が付きやすい部位
歯茎の内側です。
ポケット内のプラークが、ポケットから浸出するカルシウムを含む滲出液や血液により石灰化したものです。
血液のヘモグロビンにより黒褐色になります。 -
2023年08月22日 火曜日
歯の間の歯茎を抑えると痛い
「歯の間の歯茎を抑えると痛い」という場合、もしかしたら歯周病が進んでいるかもしれません。
歯茎を抑えると痛いのは
1. 歯周病
歯周病が進行して歯周ポケットが深く、歯の間に炎症が起こっている場合、その部に触れると痛みます。
表側に目立った腫れがなくても、歯周ポケットの中で炎症が起こっいることもあります。そのような場合プロービング検査で出血を伴ってきます。
2. 根尖病変
通常、根の先に炎症を起こしてその部を抑えると痛みますが、奥歯など根が複雑で炎症が歯の間に進んでいるようなことがあります。
3. 歯根破折
歯が破折しているような場合、割れ方によって痛む部位が違ってきます。歯の間を抑えて痛む場合、何が原因かを突き止める必要があります。
歯科医院でしっかりと治療を受けましょう。 -
2023年08月14日 月曜日
動揺歯の永久固定
歯周病が進行して歯の周囲の組織が失われると動揺度が増してきます。
動揺歯の固定
1. 暫間固定
歯周病が進み動揺度が増えた時、治療の助けになるように一次的に固定を行うことを暫間固定と言います。
暫間固定は咬合性外傷の解消が咬合調整のみでは期待できない場合や、歯の動揺が強い場合に、周囲の歯と連結することにより、歯周組織に対する咬合圧の分散と安静をはかる目的で行います。
2. 永久固定
十分な歯周組織の安定が図られ、暫間固定を除去しても動揺が残っている場合、永久固定に移行します。
連続冠、連続インレー、義歯を利用した固定法などがあります。
永久固定をすることにより、長期により歯周の安定を図り歯を長持ちさせます。 -
2023年08月08日 火曜日
歯周病を悪化する因子
歯周病の初発原因は、プラーク中の歯周病原菌です。
そこに様々な悪化する因子(修飾因子と言います)が加わり、歯周病が進行していきます。修飾因子
局所的なものと全身的なものがあります。
局所的修飾因子
プラークが増加したり、清掃性が不良になりプラークを停滞させるものです。
歯石、歯並びの悪さ、軟かい食べ物、不適合な修復物、口呼吸、歯周ポケットなどが挙げられます。
全身的修飾因子
食生活、喫煙、飲酒などの生活習慣の因子、ストレスや疲労などの環境因子、免疫力を低下させるような持病などです。歯周病治療
プラークコントロールや歯石の除去だけではなく、上記のような歯周病を悪化させる因子を出来るだけ取り除く必要があります。
歯周病治療の効果は、総合的な対策が必要になります。
perio Blogブログ新着情報
カテゴリ一覧
最近のブログ記事
月別アーカイブ
-
2024年 (26)
-
2023年 (52)
-
2022年 (52)
-
2021年 (52)
-
2020年 (52)
-
2019年 (52)
-
2018年 (53)
-
2017年 (51)
-
2016年 (52)
-
2015年 (50)
-
2014年 (52)
-
2013年 (52)
-
2012年 (57)
-
2011年 (49)