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2021年04月26日 月曜日
歯の周りの骨よりも深いポケット
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある歯肉溝という生理的な溝が歯周病による炎症のため、病的に深い溝になったものです。
通常3mm以下のものが深くなり、ブラシが届かず、さらに歯周病による炎症が深部に及んでしまいます。
骨縁下ポケット
ポケット底が歯を支える歯槽骨頂よりも根尖側にまで深く及んだものを骨縁下ポケットと呼びます。
垂直性骨吸収をきたした部位などに見られ、予後不良の傾向あります。
骨縁下ポケットに対処する方法は、フラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)による歯周外科手術で治療します。
動揺のある場合には固定、早期接触や咬合干渉がある場合には咬合調整なども併用していきます。
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2021年04月19日 月曜日
歯周病の方の矯正治療
歯周病の方で、矯正治療を希望される場合にはカウンセリングと、しっかりとした計画が必要になります。
特に歯を支えている骨の量が少なくなっている場合には注意が必要です。
骨の量が少ない場合
矯正で歯を移動するには、矯正力で押された側の骨が溶け、引っ張られた側の骨が添窩して移動をしていきます。
歯周病で骨の量が少ない場合には、移動時に骨の量がさらに少なくなるため、動揺が大きくなります。
硬いものだけでなく通常のものも食べにくい状態になる場合があります。
プラークコントロールをしっかりしないと、骨の添窩が上手くいかず、根元が露出して動揺も止まらなくなります。
さらにアゴの中心を外れた無理な方向への歯の移動は、骨の量をさらに減らします。
歯周病をしっかり治療してから矯正治療
矯正治療をする前に徹底的に歯周病治療をします。
矯正治療中はプラークコントロールの徹底と歯周病の継続管理をしていきます。
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2021年04月12日 月曜日
残根上の義歯とは
残根、すなわち歯の根っこが残っている上に入れ歯を作ります。
この方法には良し悪しがあるのでよく理解した上で治療を受けましょう。
残根を残したまま義歯を作るメリット
1. 歯の周りの骨を温蔵することが出来、入れ歯の安定につながります。
2. 全身疾病あるいは投薬のために抜歯できない場合でも可能な方法です。
3. 残根に維持装置を付け、入れ歯が外れにくくすることも可能です。
デメリット
1. 残根歯周囲にプラークが溜まりやすく、義歯に覆われているため不潔になるため、歯周病が悪化しやすい。
2. 残根歯周囲の骨が無くなると入れ歯とアゴの間に異物がある状態と同じになり、義歯で噛むのに支障が生じる。
3. 存根部を支点として義歯が破折することがある。
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2021年04月05日 月曜日
一本の欠損で歯周病が悪化
何らかの理由で歯を1本失うと咬み合わせの負担が他の歯に及びます。
負のスパイラルが始まる
例えば左の奥歯を失うと左で噛みづらくなり、右の歯に噛み合わせの負担がかかります。
歯周病による炎症が軽度でも、咬み合わせという力の負担がかかると、歯を支える骨の破壊が進みます。
結果歯のグラつきが始まり、負のスパイラルが起こってきます。
欠損を放置すると
もし欠損を放置した場合、周囲の歯は欠損の方向へ倒れ、咬み合う相手の歯は欠損方向へ延びてきます。
咬み合わせが乱れてきます。
アゴを動かすと当たるべき歯ではなく、早期接触や咬合干渉といった不要な部位が咬み合ってしまいます。
歯が傾くとプラークもたまりやすくなり、歯周病のリスクが増えてしまいます。
欠損した歯は、適切な修復をしておきましょう。
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