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2019年06月24日 月曜日
歯肉出血に対する対応
歯肉から出血する理由は、歯周病をはじめ、外傷、全身疾病などがあります。
今回は、歯周病が原因で歯肉から出血する際の対応をお話しします。
1. 歯磨きの時に出血する。
歯肉に炎症を起こしている部位から出血しやすくなります。
プラークが残っている部位では歯肉に出血を起こしやすく、少しの刺激でも出血しやすくなります。
ブラッシングによりプラークを丁寧に落とすことが大切です。
2. プロービング時の出血
ポケット内部に炎症があることを示唆します。
歯周病が進行していると考えられるので速やかに歯周病治療をします。
3. 歯肉が腫れて出血を伴う場合
歯肉に急性炎症が起こっていると、歯肉が腫れて出血、排膿などを起こしてくる場合があります。
炎症を静めるため、局所の荘園処置、咬合調整、投薬が必要になります。 -
2019年06月17日 月曜日
歯周病で根元が出てきた時の対応
歯周病が進行して根元が見えてきた際、気をつけることがあります。
歯根露出してると
根元の表面は弱く、歯冠部のエナメル質との様に硬くなく、セメント質で覆われています。
そのため、歯が長くなり歯根が露出してきたら、気をつける必要が出てきます。
1. 咬み合わせが強くなると楔状欠損となる。
強い咬み合わせが加わると応力が根元に集中して「楔状」に歯が削れてしまいます。
2, 知覚過敏を起こしやすい。
容易に象牙質が露出して歯の神経に刺激が到達しやすくなります。
3, 虫歯になりやすい。
歯冠部に比較して歯根部は、酸に弱く、容易に歯根全体に虫歯が広がります。
4, 歯磨きがしにくい。
根元に行くに従って歯が細くなり歯間部が広がり、磨く面積も多くなります。
歯間ブラシなども併用して時間を掛けて磨く必要性が出てきます。
対応
歯周病治療を徹底して行い、上記のような症状が出てきたら早目の処置をします。
定期的な健診により、歯石・プラークの除去と咬み合わせのチェックが必要です。 -
2019年06月10日 月曜日
重度の歯周炎で起こり得る事
歯周炎が重度になると、歯の周りの局所的なことだけではなく、
全身的にもかかわってきます。
局所的なもの
1. 歯茎が痩せて歯根が見えてきます。その部は知覚過敏や虫歯になりやすいです。
2. 歯周組織が失われ、歯槽骨の量が減少してきます。
3.歯間部に隙間が開き、物が詰まりやすくなります。
4. 歯周ポケットが深くなり、歯茎に炎症を起こし、腫れたり痛みが出たりします。
5. 硬いものが咬みにくくなります。
6. 動揺が強くなり、最後には脱落してしまいます。
全身的なもの
歯茎に炎症が置き、菌が血管を介して全身に回ります。
特に歯周ポケットが全体に深くなるとポケット内部の炎症の量が多く、影響力が大きくなります。
その結果
1. 動脈硬化の引き金になります。
2. 糖尿病と深くかかわり、互いに悪影響を及ぼしあいます。
3. 早産や低体重児に関係することがあります。 -
2019年06月03日 月曜日
予防が大事な歯周病
歯周病が進み歯周組織を失ってしまうと元に戻すことは難しく、
歯茎が痩せて動揺が強くなってくれば、支えの骨が少なくなっており、
ほかの歯にも噛み合わせの負担がかかってきます。
予防とは
では、歯磨きをしっかりしてさえいればよいのでしょうか。
確かに歯周病の初期には効果があります。
歯周病の初発原因はプラーク中の歯周病原菌なのでその数を減らすことは基本的なことです。
しかし、リスク因子というものが加わり歯周病を複雑にしています。
プラークが溜まりやすい環境、免疫を低下するような全身的なものが加わり、
歯周病が重症化します。
さらに歯軋りやくいしばりなどの強い力が加わり歯周組織を破壊していきます。
どのように予防していくか
1. プラークコントロールをしっかりする。
2. 歯科医院で定期健診を受ける。
3. 全身の健康にも注意する。
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