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2018年12月31日 月曜日
歯の間の清掃どうやる?
歯の間に隙間ができ、ものが詰まりやすい場合、どの様に清掃したらよいのでしょう。
歯ブラシではうまく取れず、困っている方も多いと思います。そのような場合に注意したほうが良い点をお話しします。
気をつける点
1. 詰まった状態にしておかない
歯の間に物が詰まったままだと、歯茎を押し下げて益々詰まるようになるからです。
2. 楊枝は使わない
手っ取り早く爪楊枝で釣り除くと、気が付かないうちに歯茎まで傷つけることが多く、
歯茎に炎症を起こしてしまいます。軽度なら見過ごしてしまうことが多く、
知らず知らずのうちに、歯茎の間を押し広げてしまう原因になります。
3. 歯間ブラシはサイズの大きいものを使わない
歯の間にちょうど入ると思ってもサイズの大きいものを使ってしまうと
より歯間部を押し広げてしまいます。両サイドの間を清掃できるように余裕があるものの方が良いです。
4. フロスは正しい物を使用し、使い方を正しく行う
歯の間に強く入れ込むと歯茎を傷めてしまいます。ノコギリ状に慎重に入れ込み、中で糸が広がって汚れを
綺麗に付着して取るタイプがお勧めです。
糸が広がらないタイプではうまく汚れを除去するのが困難なばかりか、歯茎に傷を付けかねません。
いわゆる「糸ようじ」ではなく、「デンタルフロス」がお勧めです。
5. ワンタフトブラシは挿入角度を気をつける
歯面の汚れが取れるような挿入をします。
6. 歯ブラシの選択磨き方は歯科衛生士の指導を受ける
以上、正しい清掃を行うには、自己流は禁物です。
歯科衛生士に正しい器具と、その使い方を実地に練習して覚えるのが早道です。 -
2018年12月24日 月曜日
自覚できない歯周病(喫煙者)
歯周病は自覚がなかなかできないと言われています。
中でも喫煙者は、次のような理由で歯周病を自覚できなくなります。
1. 歯茎から出血しない。
タバコによる血管の収縮で歯茎の表面からは出血しにくくなります。
しかし歯周ポケット検査では内部の歯肉からは容易に出血が見られます。
2. 歯茎が腫れにくい。
歯茎は血管が減少するため、線維に富んだ状態になります。
一見硬く引き締まっているかの如く見えますが、血管が少ないということは栄養が送られず、免疫に対して弱くなります。
3. 歯茎の発赤がわかりにくい。
喫煙者は歯茎にメラニン色素の沈着が多いため、褐色から暗褐色の色になり易く、
発赤していても色がわかりにくくなります。
4. プラークが付いているのがわからない。
タールが目立ち、ブラーが付いていてもわかりにくくなります。
5. 口臭がわかりにくい。
タバコの臭いのため、口臭があっても気が付かないことが多くなります。
この様に、自覚できないため、歯科医院での定期健診を受けて口の中を管理していくことが大切です。
もっとも、禁煙できれば一番良いのですが。 -
2018年12月17日 月曜日
歯周病の口臭
歯周病が重度になると口臭が強くなります。
しかも強烈な臭いは周りの人を不快にすることもあります。
口臭の原因
歯周病原菌により、口臭が発生します。
空気の少ない環境を好む菌を嫌気性菌といいます。
歯周病が進行すると歯周ポケットや歯の間では歯周病原菌が大量に増え、
口臭の原因となります。
口臭対策
歯の付け根や間の清掃を徹底的に行い、プラーク除去に心がけます。
歯茎の炎症が強く腫れていればその内部が嫌気性の好む空気が通わない環境になるので、
炎症を抑えることも重要です。
その他の口臭の原因
歯周病以外に食べ物によっても起こります。
舌に付着した汚れが原因することも多く見受けられます。
また、のど、鼻、胃腸病などでも起こります。
生理的口臭といった朝起きたときは、誰でも起こり得ます。 -
2018年12月10日 月曜日
歯周病で歯根が見えてきたときに気をつける事
歯周病が進行してくると歯茎が痩せ、根もとが見えて(歯根露出)きます。
歯が長くなったような感じがします。と同時に歯の間に物が挟まりやすくなります。
そのような場合知っておいたほうがよいことがあります。
1. 歯磨きの方法に気をつける。
根もとは、歯冠部の部分より弱く、磨り減りやすいです。セメント質に歯冠部を覆う
エナメル質より軟かく薄いのです。
2. 知覚過敏になりやすい。
セメント質が削れると中の象牙質が出てきます。すると中の神経に刺激が伝わりやすく
しみたり、知覚過敏を起こしたりします。
3. プラークが残りやすい。
歯の頚部はくぼんでいる為、プラークが溜まりやすく、歯の間も清掃しにくくなります。
歯周病の初発原因であるプラーク中の歯周病原菌が増え、ポケットの中のプラークも増加しやすくなります。
4. 虫歯になりやすい。
そのようなプラークの増加は、虫歯のリスクもまします。
5. 咬み合せに注意。
歯周組織の量が減少してくると、咬む力に対する抵抗力も弱まり、
負担過重のかからないように注意する必要があります。
早期接触も発生しやすい為歯科医院での咬み合わせの調整も必要になります。 -
2018年12月03日 月曜日
歯茎の色が気になる
歯茎の色は健康な場合、引き締まったピンク色ですが、
様々な要因で見え方が異なります。
黒っぽい歯茎の色
歯肉にメラニン色素が沈着して黒っぽく見えることがあります。
生理的な作用でそうなることが多いですが、タバコなどの刺激、
その他機械的刺激が加わりメラニンが沈着することもあります。
黒い色素が沈着
かぶせものや詰め物の金属イオンが溶け出て歯肉に黒い色素が沈着します。
赤い色
歯周炎の急性発作など、歯肉の急性炎症では、赤くなります。
一方、慢性化すれば赤褐色に見えます。
白っぽい色
血液の流れが少なく線維質の歯肉の場合が白っぽく見えます。
タバコによる血流の減少、ある種の薬剤の影響による線維の肥厚などです。
気になる方は一度歯科医院で検査を受けてください。
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