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2017年09月25日 月曜日
歯冠形態が歯周病の悪化因子に・・・
歯の形態が、はたして歯周病の悪化因子となるのだろうか?
歯周病の原因は、初発因子であるプラーク細菌に加え、
様々な悪化因子(修飾因子)が加わり進行していきます。
修飾因子となる歯の形態
1. 根面溝
歯周ポケットが深くなると、歯根にある溝にはプラークがたまり易くなり、
その部を足場として歯周病が悪化してきます。
2. エナメル突起
特に奥歯の根分岐部にエナメル質が突起状に飛び出すことがあります。
その部の歯肉の付着は甘いので、根分岐部に歯周病の病変を作り易くなります。
3. 短根歯
歯の根が短いと歯周病による骨の吸収の影響を受けやすくなります。
4. 歯冠の形態異常
通常発達しない部分に突起ができたり、円錐矮小の歯冠携帯の場合には、ブラシが届きにくくなれます。 -
2017年09月18日 月曜日
歯周病でも起こる症状
歯周病は、初期には自覚症状がないと言われていますが、本当に手掛かりはないのでしょうか?
歯肉からの出血、歯茎がむずがゆい等あまり気にならないかもしれませんが、
見逃さないようにしましょう。しかし、他にはないのでしょうか?
歯周病だと気が付かない症状
1. 歯がしみる
もしかしたら虫歯かもしれません。しかし、歯周病で歯茎が痩せて歯根の一部が覗けてきた場合、
ブラシを当てるとしみたり、つめたいものに感じたりする場合があります。
また、歯茎に炎症がある場合、暖かいものでも冷たいものでもしみることがあります。
2. 噛むと違和感がある
虫歯や根尖病変の時に起こりますが、歯周病の場合もあります。
歯を支える歯槽骨と言われる骨の量が減ってきた場合、噛む時にしっくりこなくなります。
3. 歯がズキズキする
虫歯が深くなった場合に出る症状ですが、歯周病のこともあります。
歯茎の炎症が悪化している場合、同じように感じます。 -
2017年09月11日 月曜日
骨の下まで歯周ポケットが・・・
歯周ポケットは、歯と歯肉の間にある溝がポケット状に深くなることを言います。
歯を支えている歯槽骨と言われる骨が突き破られて下まで伸びてきたものを
「骨縁下ポケット」と言います。
骨縁下ポケットを作る理由
歯周病が進行するとプラークや歯石によって炎症が起き、ポケットが押し下げられて深くなります。
歯槽骨は、炎症が徐々に進行すれば「水平的骨吸収」を起こして下がっていきます。しかし、
1. 歯周組織が破壊されるスピードが速い、
2. 早期接触などの咬合性外傷が加わる、などにより
「垂直的骨吸収」がおきると、骨縁下ポケットを起こす確率も増えます。
このパターンの骨吸収は予後が悪いと言われます。
治療法
通常の歯周病治療に加え、咬合のチェックを綿密にします。
歯槽骨のレベルの平坦化を図るためには、歯周外科、歯周再生療法などをします。 -
2017年09月04日 月曜日
歯周ポケットへの対処
歯周保ケットは、歯と歯茎の間にある溝のことで、病的に深くなっている隙間のことです。
通常部位によっても、その溝の正常値が違いますが、1mm~3mm程度です。
深くなるとどのような問題があるか?
歯周ポケットは、4mm以上になるとブラシなどの清掃具が届かなくなります。
つまり、歯磨きを頑張っても歯茎が改善しなくなります。
無理に磨こうとすると歯茎をかえって傷め、歯茎の退縮にもつながります。
また、深ければ空も少なくなり、嫌気性菌と言われる悪玉菌が増えやすくなります。
ポケットの改善方法
歯周病基本治療は、プラークなどの歯周病の原因を取り除くことです。
スケーリングにより歯石を取り除けば、プラークも付着しにくくなります。
また、不適合修復物の除去、早期接触などの咬合調整などにより歯周の過全を行います。
再評価の後、重度で歯周外科処置や歯周再生療法によりさらにポケットを取り除く事が必要な場合位もあります。
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