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2019年11月25日 月曜日
残り少ない動揺歯の処置
自分の歯が残り少なくなり、その歯が動揺してきた場合どのような治療方法があるのでしょうか。
もちろん歯周病や咬み合わせの調整は基本的に行う必要があります。
治療方法
残存歯の歯数や歯冠の崩壊程度、歯のない部分のアゴの状態、噛む力などにより
治療方法が変わります。
1. 動揺歯の永久固定
隣同士歯がある場合には、2~3本を連結します。
2. インプラントで欠損を補綴する。
自分の歯に負担がかからず、軽度の動揺歯なら安定してきます。
3. 軽度動揺なら義歯の工夫
動揺歯の歯周病治療を徹底してから、
出来るだけ咬合力、着脱時の負担のかからないような義歯の設計にする。
4. 残根上の義歯
歯冠の崩壊が強く、かぶせると動揺が強くてうまくいかない場合、
天然歯を治療した上に入れ歯を作ります。
5. 抜歯処置
動揺が強く義歯も不安定なら、残念ながら抜歯という選択になります。
歯を抜いてから、インプラントや義歯を作成します。 -
2019年11月18日 月曜日
歯茎の腫れが繰り返す
歯茎の腫れが繰り返して起こり、普通に見えることもある。
その原因は何かを調べる必要があります。
原因として考えられるもの
多くは歯茎の中に何らかの原因があります。
1. 歯周病の炎症によるもの
奥歯の根分岐部の病変から外側に炎症が広がっている。または、歯周ポケットからの炎症によるもの。
2. 歯根の病変によるもの
根管や根尖部に異常があり、根尖部から外側に炎症性の腫れができたもの。
3. 歯根破折によるもの
破折部周辺に炎症を来している。
4. 嚢胞によるもの
部位に特徴がある場合が多いのですが、唾液腺などの導管が詰まり膨らんだもの。
5. 腫瘍によるもの
良性の場合と悪性の場合があるのでしっかり調べる必要があります。
心配な場合には、早目に歯科医院にご相談ください。 -
2019年11月11日 月曜日
歯周膿瘍
歯周膿瘍とは、歯周病などの炎症による膿がたまって腫れている状態を言います。
通常は歯周ポケットや瘻孔などを通して炎症に寄って生じた物質が排泄することが多いのですが、
急性炎症でその量が多かったり、排出孔が閉じた場合などは歯茎が腫れてきます。
全身の抵抗力が低下したり、局所の咬み合わせの力が強い場合に多く起こります。
症状
歯茎の腫れが限局的に強くなり、球状に腫れてきます。
ブヨブヨした感じになり内部には炎症物質や組織の破壊された残片がたまっています。
痛みが強くなり、歯は動揺度が増し、噛み合わせが出来ないほどにまでなります。
処置
切開、排膿します。
咬合調整をして咬み合わせを和らげる処置をします。
局所の洗浄をして、抗菌薬を処方します。 -
2019年11月04日 月曜日
ポケットの中は注意
ここでいうポケットとは、歯周ポケットのことです。
歯周ポケットとは
健康な歯と歯茎の境目には、3mm以内の歯肉溝という浅い溝があります。
歯周病になるとこの溝が深くなり、病的な状態を歯周ポケットと言います。
歯茎の奥の方へ炎症が侵入して、歯周組織を侵していきます。
ポケットの中は?
プラークや歯石がたまることが多く、炎症と組織の破壊された物質で満たされます。
ポケットの中の環境は、空気が少なく、嫌気性菌が増えます。
歯周病原菌も、悪さをするのはこの嫌気性菌の一種です。
従って、プラーク中の歯周病原菌を減らして、プラークがたまり易くなる歯石を取り除くことが大切です。
歯石が再び付着しないように根面を滑沢にします。
さらに組織が回復しやすくなるように、不良肉芽と言われる炎症組織を取り除きます。
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