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2023年09月27日 水曜日
歯の周りの骨がない、歯周再生が可能か?
歯周病で歯の周りの骨が失われてしまった。歯周歯周組織再生療法の手術で取り戻せるのか知りたい。
歯周組織再生療法とは
歯周病で溶けてしまった歯の周りの歯槽骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療を「歯周組織再生療法」と言います。
「エムドゲイン」や「リグロス歯科用キット」という歯周組織再生剤を使う方法があります。
後者は保険適応されています。
深い歯周ポケット(垂直性骨吸収)、骨縁下ポケット等が適応です。
歯周組織の再生を期待する場合、垂直性骨欠損で骨壁数が多く、かつ狭い骨欠損ほど再生がより多く認められます。(残存している隣接面の骨頂以上の回復は望めません。)
全体に骨が失われる水平性骨吸収などは適応外です。成功させるためのポイント
1. 診査・診断がしっかりされている。
2. 歯周基本治療(原因除去療法)が適切に行われ、感染物質(歯石、プラーク、壊死セメント質、不良肉芽除去など)が徹底的に除去できている。
3. プラークコントロールが十分にされている。
4. 動揺歯は固定がされており、手術後の安定が図られている。
5. 免疫力を最大限発揮できるような正しい生活習慣を送っている。睡眠不足がないか、禁煙が出来ているか。
年齢なども影響します。 -
2023年09月18日 月曜日
歯周ポケット6mm、どうすれば
歯周ポケットが6mmあると言われた。どうすればよいのでしょうか。
歯周ポケット6mmとは
歯の周りに溝が病的に深くなり、6mmのポケット状の深さまで歯周病が進行しています。
通常、歯磨きではこの深さまできれいにすることが出来ないため、頑張って磨いていても、歯周病の進行を食い止めることはできなくなります。どうすればイイ?
まず、歯科医院で歯周病の基本治療(原因除去療法)を受けます。
歯周病の検査を受け、どの部位がどのようなパターンで歯周病の影響を受けているかを調べます。
また、プラーク中には歯周病原菌が含まれるため、ブラッシングの指導を受け、磨き残しの無いようにします。
一通りの治療を受けた後、再評価検査を受け、ポケットの改善が見られるかを調べます。歯周病の原因は、歯周病原菌だけでなく、修飾因子という歯周病を悪化させる要因があります。
プラークが溜まりやすくなる因子(歯並びや不適合冠など)、歯周病菌に抵抗する免疫を低下させる因子(睡眠不足、持病など)などがあり、喫煙も悪化因子の一つです。
これらの因子を出来るだけ取り除くようにします。その上でさらにポケットが深い場合、歯周外科、歯周再生療法などの治療方法もあります。
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2023年09月13日 水曜日
歯磨きのタイミング
歯磨きはいつ行うのが効率的なのでしょうか。食前、食後、朝、昼、晩など、迷ってしまうことがあります。
歯磨きの目的
歯磨きの本来の目的は、歯周病やむし歯の原因となる「プラーク(歯垢)」を取り除くことです。
プラーク中には、歯周病原菌やむし歯菌が存在しているからです。
また、食べかすが隣接面などに入り込むと、歯肉を圧迫したり、歯間離開の原因となります。
まず食物残渣を取り除き、プラークを除去しやすくします。いつ磨くと良いの?
プラークが歯面に長時間留まりにくくすることが大切です。
従って、夜間口を動かすことなく、長時間にわたり歯面に付着するのを防ぐため、「夜寝る前」には、歯磨きがしっかりされているのが良いでしょう。
「食後」は、すぐに歯磨きを行うと良いでしょう。
食後にプラークが付いていると、虫歯菌の産生する酸でpHが下がり歯面が溶かされます。
但し、酸蝕症の方は、食後少し時間を置かないと歯面が歯ブラシで削られることがあります。
一般的には、食後ただちに磨くのが良いとされます。 -
2023年09月05日 火曜日
歯石取りは機械の方が優れているのか
歯石取りは、超音波を使って振動を与えて取り除く方法が広く普及しています。
目的に合わせて方法を選択したり、組み合わせて歯石を取り除きます。歯石の取り方
1. 超音波歯石除去器
先端のチップを交換して、歯肉縁上、歯肉縁下、根分岐部などの歯石取りをします。
強さを細かく調整して歯石を取り除くことが出来ます。
ハンドスケーラーで挿入しにくい部位の歯石も取り除きます。
2. ハンドスケーラー
グレーシーキュレットなどは仕上げ用に使います。
水が出ないので確認しながら歯石を取り除くことが出来ます。
歯根面の角度に合わせて何種類かを組み合わせて使用します。
ルートプレーニングにも用います。
3. エアスケーラー
振動が少ない方法です。
パワー不足の場合もあります。
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