-
2022年10月31日 月曜日
歯の間の隙間が大きくなってきた
歯の間の隙間が最近だんだん広がり大きくなってきている。
隙間が広がってくる原因は
1. 歯周病
歯周病で歯の周りの骨を含む組織の量が少なくなると、歯が移動しやすくなります。
口唇、舌、咬む力などに押され、移動します。
これを病的移動と言います。
2. 習癖
唇をかむ、爪を噛む、飲み込むときの舌の位置などで歯が移動することがあります。
3. 虫歯や歯の欠損の影響
虫歯で歯の間に隙間ができ、その空間に周囲の歯が移動してすきっ歯になる。
歯が欠損してその隙間の影響で周囲の歯にも隙間が及ぶ。治療は
歯周病が原因の場合、進行していることが多いため、徹底した歯周病治療が必要です。
習癖が原因の場合、それを特定するのが難しく、自覚も乏しいことが多い。粘り強く原因を探ります。
虫歯や欠損は、早目の処置が必要です。 -
2022年10月24日 月曜日
歯周ポケットの清掃はできるの
歯周ポケットは、歯と歯肉の間の溝(歯肉溝)が病的に深くなったものです。
歯周ポケットの解釈
通常3mm程度以内の深さが、歯周病による炎症などで根元の方に向かって深くなっていきます。
重度になると歯根の先端まで達していきます。
歯肉ががやせて、その分見せかけでポケットが浅くなることがありますが、喜ばしいことではありません。
歯冠部と歯根部の境目(エナメル象牙境)からポケット底部までの深さで判定したほうが正確と言えます。
もし、歯周病治療でその値が小さくなればアタッチメントゲインと言い、良い傾向です。歯周ポケット清掃
歯周ポケット内部まで歯ブラシは届きません。
うがいをしても歯周ポケット内部まできれいに清掃するのは難しいです。
歯科医院で歯肉縁下の歯石除去をしてもらいます。
ポケット内部の清掃は容易ではなく、深くなるほど難易度が増します。
6mm以上になると歯肉縁下の歯石までインストゥルメントが上手く届かず、直視するのが難しいこともあって取り残しのリスクが高くなります。
そのような場合には、歯周外科という方法もあります。
通常、歯肉縁下の歯石とともに、縁下部のプラークも取り除きます。
根面を滑沢にして再び汚染するのを防ぎます。 -
2022年10月17日 月曜日
根分岐部病変に影響を与えるもの
根分岐部病変は、複数根の間にできる病変で、炎症が繰り返され起こりやすく、
難治性の歯周病と言われています。根分岐部病変が起こりやすくなる要素
1. プラークコントロールが不良
歯みがきが不十分である、あるいはプラークが残りやすくなる環境がある場合
2. エナメル突起の存在
歯根の間にエナメル質が入り込み(エナメル突起と言います)プラークが分岐部に入りやすく歯肉の付着が不十分となりやすい。
3. 歯根の分岐位置が高い
歯根の分岐部が歯冠部近くから始まると分岐部に歯周病の炎症が波及しやすくなる。治療方法
まず、歯周基本治療を行い、プラークコントロールを徹底します。
根分岐部病変の進行が、向こうまで貫通していない 1度、2度の場合、歯周組織再生療法の適応となります。
また、貫通している3度の場合にはルートセパレーションを行い歯根を分離する方法、あるいはトンネリングという方法があります。
特に片方の歯根の周りの歯槽骨が失われていれば、その片方の歯根のみ抜去する方法もあります。 -
2022年10月10日 月曜日
歯茎の付け根の位置(ガムライン)と歯並び
歯茎の付け根の位置(ガムラインと言います)がバラバラで気になっています。
左右も対称的でなく不揃いです。通常のガムラインの位置
歯茎の付け根を連ねた線をガムラインと言います。
上の前歯の場合、形状はスキャロップ上で左右が対称的なものが良いとされます。
歯肉の高さのレベルは、中切歯、側切歯、犬歯でハイ、ロウ、ハイの関係にあります。
つまり側切歯の歯冠部の見え方が短く見えます。歯並びとの関係
もし歯が前方に出ていれば、ハイとなり、歯冠長が長く見えます。
後退していればロウとなることが多くなります。
歯並びが左右非対称で歯並びが前後のぶれるようなら、ガムラインも不揃いとなります。
歯の元々の厚みや形状が異なり、ガムラインを整えるのが難しい場合もあります。
審美的観点からだけではなく、咬み合わせの具合も考慮する必要があります。 -
2022年10月03日 月曜日
歯茎の腫れは歯周病だけ?
歯茎が腫れているのだが、歯周病以外に根っこにも問題があると言われた。
腫れの原因は
「ペリオ・エンド病変」と言って、ペリオ=歯周病、エンド=根尖病変は、
互いに近接していて両者とも改善しないと歯肉の腫れが治まりません。
歯周病と根元の治療を行い、症状の改善を図ります。腫れが続くようだと
外科処置を必要とします。
根管治療後、3か月程度予後を観察しても歯肉の腫れが治まらないようだと、
外科手術も検討します。
フラップオペ(歯周外科手術)と同時に歯根端切除術(根元の病変の手術)を行います。
かなり高度なテクニックを必要とし、骨補填や歯周再生治療も併用する場合があります。
perio Blogブログ新着情報
カテゴリ一覧
最近のブログ記事
月別アーカイブ
-
2024年 (26)
-
2023年 (52)
-
2022年 (52)
-
2021年 (52)
-
2020年 (52)
-
2019年 (52)
-
2018年 (53)
-
2017年 (51)
-
2016年 (52)
-
2015年 (50)
-
2014年 (52)
-
2013年 (52)
-
2012年 (57)
-
2011年 (49)