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2021年02月22日 月曜日
歯根膜の可能性
歯根膜とは、歯の根元にある組織で、歯の周りの歯槽骨との間に存在します。
可能性の存在
歯と骨は歯根膜線維でつながっており、噛んだ力を緩衝したり、強く噛みすぎないように調整したりする
感覚受容器にもなっています。
歯周病などで炎症を起こした場合、血管を介して免疫細胞の応援ができるのは、骨以外に歯根膜もその役割をします。
また破壊された組織を修復する間葉系細胞も歯根膜には存在しています。
もし、事故で歯が脱臼(歯槽から逸脱してぐらついたり、ひどければ脱落すること)しても、歯根膜が健全なら回復してきます。
歯根膜の持つ可能性は多方面にわたっています。
歯根膜を大切にする
プラークコントロールをしっかりして、根面までプラークを付着させないことが大事です。
歯周病になったとしても、しっかり治療してポケットを浅くすれば、根面まで汚染させる機会を減らせます。
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2021年02月15日 月曜日
上の歯を抜いたままにしていたら、下の歯が伸びてきた。
上の歯を抜歯して3年くらい経ったら、下の歯が伸びてきた。
前歯で噛もうと思っても、伸びていた奥歯がつかえて、噛むことが出来ない。
どうして下の歯が伸びてきたのでしょうか?
歯は上下の歯が咬みあわさって機能を果たしますが、片方歯がなくなると、相手がいなくなります。
すると咬み合うまで歯が移動し始めます。
最後はアゴに当たってしまいます。
その現症は一番奥の歯によく起こってきます。
さらに奥の歯がないため、隙間を伴って後方へ移動して伸びてくるのです。
また、奥歯がないということは、咬み合わせが低くなるということで前歯にも影響が出てきます。
歯周病が加わるとさらにその動きが助長され、前歯は出っ歯になってきます。
どうすればよいのでしょうか?
歯を抜歯したら放置しないで、修復しておきます。
すでに伸びてきた歯は、低くして噛み合わせを治します。
しかし、時期を失って、骨吸収を伴う動揺を起こしてくると抜歯を余儀なくされます。
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2021年02月08日 月曜日
歯の間はハミガキの死角
ハミガキを丁寧にしたつもりでも、歯の間は磨き残しが多く、歯磨きの死角となります。
どうして死角となるのか
1. ハブラシの毛が届きにくい。
ブラシの当て方を工夫しても間まで毛が届きにくい。
2. 直接見ることが困難で、汚れていても気が付きにくい。
鏡で見ても直接見ることが困難である。
3.問題が起こるまでには相当の期間を要することが多い。
プラークをためていても、すぐに痛い、腫れる、歯肉がやせるなどの症状が出にくい。
どのように清掃すればよいのか
デンタルフロス、歯間ブラシなどの器具を使います。
挿入方法、大きさの選択など、その人の部位によって違いが生じますので、歯科医院で相談するとよいでしょう。
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2021年02月01日 月曜日
ハンドキュレットで歯石除去
ハンドキュレットとは、手用で歯石を取るインストゥルメントです。
その中でもグレーシーキュレットが仕上げでよく使われます。
歯石取り
よく使われるのが超音波で歯石を除去する器械です。
キィーンという音ともに歯石を取り除きます。
最近では、歯肉の奥深くや根分岐部まで取り除くチップがあり、多用されています。
一方ハンドキュレットは、カリカリという音はしますが、いたって静かに歯石を取り除くことが出来ます。
歯石を取り除いた面の滑沢化にも優れています。
面をきれいにすることで再び歯石がたまりにくいようにします。
ハンドキュレットの特徴
取り除く歯石に応じて強さや量を調節しながら取り除けます。
仕上げ面をきれいにできます。
狙った部分を的確に処理できます。
しかし、器具のお手入れはその都度丁寧にシャープニングしておく必要があります。
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