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2011年10月30日 日曜日
歯周病と関係のある疾患 天白区コンドウ歯科
1. 糖尿病
糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病は糖尿病を悪化させます。歯周病は、糖尿病の6番目の合併症です。
糖尿病にかかっている人は、そうでない人の3倍歯周病になるリスクが高まります。また、糖尿病の人は、歯周病が重度になり易く、進行も早まる傾向があります。
歯周病菌やその毒素が血管から体内に入ると、インシュリンが働きにくくなり、糖尿病を悪化すると言われています。糖尿病患者が歯周病を治療すると血糖値が下がるという報告もあるので、しっかり歯周病を治療し、歯周病予防に心がけましょう。
2. 心臓血管疾患
歯周病になっている人は、心筋梗塞のリスクが高くなります。
歯周炎の人は、そうでない人の2.1~3.4倍、心筋梗塞などの心臓血管疾患を発症するリスクが高いという報告があります。歯周組織の炎症で生産されたサイトカインが血管をとおって心臓血管に影響を及ぼすためだと考えられています。
3. 骨粗鬆症
骨粗鬆症の人は、歯周病が進行し易く重症になります。
4. 低体重児の出産
これも歯周病菌の影響による場合があります。 -
2011年10月27日 木曜日
歯の動揺度
歯は、正常な場合でも、わずかに動揺(生理的動揺)します。歯の動揺度は、支持する歯周組織の量と質によって変化します。
1. 歯周炎によって、付着歯肉の喪失や歯槽骨の吸収があると、歯を支える歯根膜の量も減り動揺度が増します。
2. 咬合性外傷や炎症によって歯根膜や歯肉の線維が乱れた場合も、支持している歯周組織が質的に低下するので動揺度が増します。歯の動揺度の判定は、歯の保存の判定の際に重要で、X線所見、ポケットの深さなどの検査結果とあわせて調べます。ピンセットなどで動揺度を調べた時、横揺れが増すと周囲の歯槽骨の量が減少している、または歯根膜に変化があることが推測されます。上下に動揺するようになると、歯の根の先まで骨が溶けてないことが推測されます。上下動をするとその歯は、保存が難しいことが予想されます。
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2011年10月23日 日曜日
歯周病や歯槽膿漏は、どのように進行するのだろう?
名古屋歯周病ガイドは、天白区のコンドウ歯科が監修しています。
歯を失う最大の原因は、虫歯ではなく、実は歯周病です。(歯周病42%、虫歯32%、破折11%、その他14%です。8020推進財団2005年全国抜歯原因調査) 正しいブラッシングと適切な治療をしましょう。
【歯周病の進行】
初期
歯の表面に歯垢や歯石がついていますが、自覚症状はありません。歯と歯の間の歯肉が赤く、腫れてブヨブヨしてきます。歯磨きをすると出血します。この状態は、歯肉炎といいます。適切なスケーリングなどの処置が行われ、歯磨きが励行されると元に戻ります。
中等度
歯の周囲の歯肉は赤く腫れます。口臭・出血・不快感が自覚されます。歯の間にものがつまりやすくなります。歯周ポケットが深くなり清掃が難しくなってきます。スケーリング、ブラッシング指導、噛み合わせ調整、生活習慣・食生活の改善などが必要になります。
重度
歯肉は化膿し、腫れてきます。硬いものが噛めなくなります。急性期という強く症状の現れる時期と、症状が隠れている慢性期を繰り返して、支えの骨が高度に溶けてきます。歯の動揺は大きくなります。歯周基本治療と、場合によっては歯周外科、歯周再生を伴う処置を必要とします。抜歯を余儀なくされる事もあります。 -
2011年10月17日 月曜日
歯周病は、歯磨きだけでは治らないのですか? 天白区の歯周病専門医院回答
歯周病は、プラーク(歯垢)の中の歯周病菌により引き起こされます。
このプラークを除去する方法として、毎日行っている歯磨きは、非常に有効です。
プラークと呼ばれているものの実際は、バイオフィルムとう細菌の共同体を作りその中に歯周病菌も含まれているのです。ヌルヌルとした糖質のバリア膜を持っており、ブラシでなかなか落とすことが出来なく、うがい薬もなかなか寄せ付けません。このバイオフィルムが歯周ポケットの中に存在して悪さをするのです。
歯磨きは、歯周病の初期段階では、それだけでかなりの効果が望めます。しかし、歯周病が進行してくるとポケットの中までブラシが届かず、もし届いたとしてもバイオアィルム除去までは難しくなります。
歯科医院でのスケーリング、バイオフィルム除去などの歯周病病治療に加え、ブラッシングをご家庭で行って下さい。 -
2011年10月12日 水曜日
どうして歯周病になるの?
1. その原因は第一に、歯周病菌です。
歯周病は、虫歯と同じように細菌によって起こされます。その歯周病菌を媒介するのがプラーク(歯垢)です。従いまして、歯の周りにこのプラークが付いていない事、プラークがその上につきやすくなる歯石がついていない事が治療や予防をするのに重要です。プラークは歯ブラシで落とすことが出来ます。しかし、歯石は石のように硬く、また歯や根にしっかりとこびりついている為、歯ブラシでは落とすことができません。そのため、歯石を取るためのスケーラーという特殊な器具が必要になります。
2. 為害作用を起こす力
歯茎にかかる咬合性外傷という、噛み合わせが悪い時に起こる力は、歯周組織に過大な無理な力を与え、歯の周囲の組織を破壊していきます。歯周病が進むと歯茎が弱っているため、正常なかみ合わせる力さえも耐えられなくなってきます。
また、歯ぎしりなどの過大な力にも、歯茎は耐えられなくなります。
これらの為害作用を起こす力は、歯周病の進行を助長して悪化させます。
3. 全身の疾患
歯周病と糖尿病との関連は深く、糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつになります。
4. タバコ、喫煙
喫煙する人は統計的に喫煙しない人よりも歯周病にかかりやすいというデータがあります。タバコに含まれる化学物質が歯肉からの出血を抑えたり、歯肉を硬くすることで症状が気づきにくくなります。喫煙者は末梢血への影響があるので、歯周病の治り方が悪くなります。
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