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2023年01月30日 月曜日
歯ぎしりと歯茎の炎症の関係
歯ぎしりと歯茎の炎症とは関係があるのでしょうか。
外傷性咬合とは
早期接触、強い側方圧、ブラキシズム(歯ぎしり)などにより加わる咬み合わせの力は、歯周組織にダメージを与えるように働きます。
歯、歯茎、歯根に対して外傷を与えるような強い咬合力は、たとえわずかな歯ぐきの炎症でも歯槽骨に与える影響が大きくなります。
注意が必要です。
歯周病による炎症が疑われる場合、特にこのような外傷性咬合を引き起こす因子を取り除きたいものです。歯茎の炎症
歯茎の炎症には、プラークコントロールが行き渡っている必要があります。
歯周病が進むと、炎症や歯の移動で、どこか一か所先に当たるといった早期接触が起こりやすくなります。
歯根膜のセンサーにも狂いが生じて、咬合のコントロールも乱れて強い側方力が加わることも考えられます。歯ぎしり
歯ぎしりがあれば、歯周組織に外傷が及ばないように、プラークコントロール、咬合の管理をします。
歯周病治療と管理を徹底して行います。
ナイトガードなども有効です。 -
2023年01月23日 月曜日
下の前歯のすり減り(摩耗)
下の前のすり減り(歯の摩耗)は、進んでくるとどのようなことになるのでしょう。
摩耗の要因
1. 長年の使用によるもの
年齢を重ね使っているうちに歯がだんだん減ってきた。
2. 歯ぎしりなどの力
歯をすり減らすような強い歯ぎしりや食いしばりなどの力が加わった。
3. 咬み合わせの相手に原因
歯よりも硬い材質で相手の歯が修復されていて、下の前歯がすり減った。
4. 硬いものが好き
食べ物の嗜好で、硬い食べ物を好んで前歯で噛んで食べていた。
5. 習癖
前歯で爪を噛むなどの習癖がある。前歯の状態と治療
1. 象牙質が透けて上の部分がやや色づいている。
わずかにすり減っている状態なので経過観察します。
2. 上の部分の色が茶黒く見えクボミもある。
クボミの部分を修復して詰めます。
場合によっては形態修正、咬合調整などもします。
3. 歯冠の形態が変わり、痛みも伴う場合がある。
冠などによる修復や抜髄処置なども検討します。 -
2023年01月16日 月曜日
歯肉の観察
歯肉をよく観察したことはありますか。一般的には歯肉は歯ぐきともいわれています。
どこも同じように見える、赤い部分とやや白っぽく見える部分がある、歯肉の盛り上がり方が違う、などよく観察してみます。歯肉の観察
1. 色の違い
健康な歯ぐきは引き締まっていてピンク色をしています、赤い部分は炎症を起こしています。などと言われていますが、歯に近い部分のお話です。
歯肉溝(歯周ポケット):遊離歯肉、付着歯肉、歯槽粘膜の順に歯から遠ざかります。前者2つを合わせて角化歯肉と言います。
歯周炎は遊離歯肉が赤くなることから始まるケースが多く、病的なのものを歯周ポケットと言います。
角化歯肉が失われると痛くてハブラシが当てにくくなります。
歯槽粘膜になると可動部分となり、赤みが強くなってきます。
2. 模様
健康な付着歯肉や歯間乳頭部に見られるミカンの表面のような多数のくぼみをスティップリングと言います。
炎症が起こると消失してきます。
また、口蓋(上アゴ前歯の裏側)の歯肉には、中心部に点状の隆起(切歯孔)、口蓋皺襞などのデコボコがあります。
3. 歯肉の盛り上がり
炎症を起こして腫れている場合、骨の隆起があり盛り上がっている場合、矯正治療などの歯の移動で押されて歯肉が盛り上がっている場合などがあります。
炎症は、歯周炎が原因、根尖病変が原因、歯根破折などによる炎症が原因している場合などがあります。
歯肉の盛り上がりは、何らかの原因があるので歯科医院で特定して、必要なら治療します。 -
2023年01月09日 月曜日
最近、歯の間に物が詰まりやすい
最近、歯の間に物が詰まりやすくなってきました。
そのようなことを食片圧入と言います。原因として考えられる事
1. 歯周病
歯周病が進み、歯の間の歯肉がやせて物が詰まる。
歯の動揺が出てきて、ものを噛んだ時に歯間が押し広げられて間に入り込む。
動揺が進み歯の病的移動により、歯間が開いてきた。
2. むし歯
歯の間に虫歯が出来て、そこに物が引っ掛かる。
3. 歯並び
歯並びが悪く、間に物が詰まる。
4. 咬合
噛みしめ、食いしばりなどにより、歯の摩耗、咬み合わせの不和を起こし、間に物が詰まる。詰まったものの清掃方法
デンタルフロス、歯間ブラシで清掃します。
歯ブラシではなかなか取れない場合が多く、何回も取ろうとしてもうまくいかないことが多くなります。
楊枝などはお勧めできません。物が取れても歯ぐきまで傷つけることが多く、歯間部まで挿入するには歯牙のカーブに沿ったものの使用が必要です。 -
2023年01月02日 月曜日
歯周病のセルフチェック
歯周病は症状が分かりにくいのですが、よく観察して、自分でセルフチェックしてみましょう。
セルフチェック
1. 歯茎の状態
・歯茎が赤く腫れている。
・歯茎がやせて歯が長くなったような気がする。
・歯茎から膿が出ている。
2. 歯の状態
・歯と歯の間に隙間ができ、ものが詰まったり、清掃がやりにくい。
・歯の動揺が出てきた。
・噛み合わせると歯が浮いているような気がする。
・最近、歯並びが悪くなり、前歯が出てきている。
3. その他の状態
・口臭が気になる。
・糖尿病、骨粗鬆症などの持病を持っている。
・喫煙状態が続いている。上記の項目で複数当てはまれば、注意が必要です。
歯科医院でご相談ください。
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