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    2015年06月30日 火曜日

    歯周病と歯髄疾患の相互関係

    歯周病が歯髄(歯の神経)に影響を与えて歯髄疾患を起こしたり、
    逆に、歯髄疾患が辺縁歯周組織に影響を与えて辺縁性歯周炎と
    類似した病変を引き起こすことがあります。
    これらの病変の治療に当たっては、両者が相互に影響し合うことを
    考慮して検査・診断し、治療方針を決めます。
    1. 歯周病が歯髄疾患に及ぼす影響
    歯周病が深部歯周組織に及ぶと、口腔内やポケット内に露出した歯根面の象牙細管、
    副根管や側枝、根尖孔を通して歯髄に影響を与える可能性があります。
    知覚過敏症や上行性歯髄炎を引き起こすことがあります。
    2. 歯髄疾患が歯周組織へ及ぼす影響
    歯髄疾患(感染根管を含む)は根尖孔、側枝、副根管、髄管を通して
    歯周組織に影響を与えます。
    歯髄内の炎症物質が、歯周組織に達し、根尖性歯周炎を起こします。
    通常、根尖部総統府金の歯肉や粘膜に瘻孔を作って炎症産物が排膿されます。
    しかし症例によっては、排膿路が根面に沿って歯根膜を通って、
    歯肉溝や歯周ポケットに連絡することがあります。
    この歯髄疾患由来の排膿路は、深い歯周ポケットと類似した症状を示し、
    骨吸収を伴うこともあり、辺縁性歯周炎と類似しています。

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    2015年06月22日 月曜日

    根分割矯正治療法 名古屋市 コンドウ歯科

    根分岐部に病変の治療に当たり、両方のこ歯根を保存したいと思って分割しても、
    両根の間が狭いと、自分自身のセルフブラッシングが十分できないために
    うまくいかない場合があります。
    歯根分割の目的
    歯根分割保存術の目的は、分割することにより両方の歯根の間を
    自分自身で十分に清掃できるようにする事であります。
    多くの大臼歯、特に第二大臼歯は歯根が互いに近接していて、
    分割しただけでは空隙が狭く、歯間ブラシを挿入しにくいことが多く見受けられます。
    歯根分割後に支台歯形成を行った時点では両根間に
    スペースが十分存在するように見えても、クラウンを装着すると
    メタルの厚みによりかなり狭くなってしまいます。
    歯根分割矯正法
    そこで、近心または遠心側に歯根を移動するスペースがある場合は、
    歯根を矯正移動してスペースを作る方法をとります。

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    2015年06月15日 月曜日

    根分岐部病変の治療法

    多数根ではその分岐部に歯周病が進行してしまうと処置が難しく、
    炎症を繰り返す事もしばしば見受けられます。

    根分岐部病変の治療法は、大きく分けて2つがあります。
    1. 歯根保存療法
    2. 歯根分離療法

    病変が比較的軽度の場合には、保存療法を行います。
    さらにGTR(guided tissue regeneration)法
    エナメルマトリックスタンパク質(エムドゲイン)を用いる方法で
    結合組織性付着を狙った再生療法も行われています。
     一方、病変が進行している(2度の重症、3度)場合、
    根分割療法、すなわち歯根を分割して処理する治療法が多くなります。

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    2015年06月08日 月曜日

    咬合性外傷による疼痛

    咬合性外傷とは、咬み合わせによって引き起こされる歯や歯周組織の障害のことです。
    組織の許容範囲を超えるとを超えると歯周組織は障害をうけます。
    どのような場合に疼痛を感じるか
    早期接触、咬合力負担の大きい修復物、矯正装置、
    食片圧入などによって強い咬合性外傷が生じた場合には、
    疼痛を感じることがあります。
    さらに、急性歯周膿瘍では、咬合性外傷を合併していることが多く、
    これら外傷を引き起こす原因である早期接触など外傷性咬合を取り除き、
    安静を得ることにより疼痛を和らげます。
    治療内容
    咬合調整  咬み合わせを調整して負担の軽減をします。
    形態修整  歯冠形態を修正することにより、咬合時の接触を和らげます。
    暫間固定  動揺歯を固定することにより負担を軽くします。
    補綴物の調整 補綴物の形態、咬合接触などの調整をします。
    ナイトガード   無意識下の過大な咬合力の軽減をします。
    暫間義歯    残存歯の保護を考えます。

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    2015年06月01日 月曜日

    ルートプレーニングからポケット洗浄

    ルートプレーニングは、根面歯石を取り除いた後に、根面を滑沢にして
    再び歯石やプラークが付着するのを防ぐための処置です。
    歯石除去の仕上げ
    ポケット内は直視できないため、キュレットの歯が根面に接触する感覚 (硬さ、摩擦音、滑沢度) と
    刃部によって除去される物質 (歯石や軟化したセメント質がない) から、
    ルートプレーニングの完了を判定します。
    不十分な部位は、再度処置をして、
    仕上げに軽い力で根面をプレーニング (滑沢化) します。
    ポケット内の洗浄とその後の説明
    ポケット内を再度超音波またはエアースケーラーで洗浄し、
    ブラッシングをご家庭で徹底するよう説明します。
    術後には知覚過敏を生じる可能性があり、
    その場合には冷水を避けるようにして、ブラッシングは丁寧にします。

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