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2017年06月26日 月曜日
歯茎が痩せてきた
歯茎が痩せて、歯が長くなり歯根が見えてきました。
何か対策はないでしょうか?
なぜ歯茎が痩せるか、その理由
1. 歯周病で歯の周りの骨が溶かされ、それに伴って歯茎が痩せる。
2. 歯の周りの歯茎や周囲の歯槽骨の厚みが元々薄いため、容易に痩せてしまう。
3. 歯磨きで歯茎をこすったため、歯茎の組織が失われた。長時間のオーバーブラッシングは駄目です。
4. 咬合が強く当たり、歯の頚部に応力がかかったため、その部の歯質に微小破折をくれ返し、
それが続いて次第に歯茎も痩せる。
対策
まず、原因を取り除きます。
歯周病治療、咬み合わせの調整と対策などをします。
また、正しいブラッシングをマスターします。
歯肉移植や骨移植などが可能か調べます。 -
2017年06月19日 月曜日
歯肉の変化を見逃すな
歯茎の変化は、元あった歯肉が痩せて歯根が見えてくるだけではなく、色や質に変化が見られます。
健康な歯茎
引き締まって薄いピンク色をしています。
歯肉溝というものがありますが、病的な歯周ポケットは存在しません。
歯の間は接触点直下まで歯間乳頭という歯肉で満たされています。
歯肉炎、歯周炎になると
炎症が生じると歯肉は赤みを帯びてきます。
メラニン色素が付着するとその部は黒褐色に変化します。
炎症により歯茎の腫れが生じ、繰り返されることにより歯周の組織を失います。
やがて歯茎が痩せます。
内部では歯槽骨が溶けて、歯根膜線維の破壊が進み、歯を支え切れず動揺してきます。
辺縁部にある付着歯肉と言われる硬い歯肉の層の量が減り、歯周ポケットが頬粘膜などに引っ張られより内部に炎症が進んできます。 -
2017年06月12日 月曜日
歯周再生治療法の適応
歯周再生治療法は、適応症があります。
どような重症な場合にでも成功するとは限りません。
1. 垂直性の骨吸収で骨欠損が深い場合。
周囲の骨は残っているが、深部に及ぶ骨欠損がある場合に適応です。
骨壁が失われている際には、再生療法の薬剤プラス骨補填剤という選択をします。
2. 水平性骨欠損の場合には適応外です。
骨欠損が全体に根尖方向に進行している場合、それを持ち上げるのは困難です。
3. 根分岐部の骨欠損では、向こう側まで貫通していなければ可能です。
GTR膜を使った治療が行われています。
ただし、薬剤による治療はどれだけ有効かはわかりません。
4. その他の要件
プラークコントロールの徹底、咬み合わせの安定が大切です。
年齢は若いほど有利と言われています。 -
2017年06月05日 月曜日
中等度歯周炎の治療
初期の歯周炎では、ポケットもさほど深くなく、歯槽骨の吸収がわずかなので
プラークコントロールとスケーリング・ルートプレーニングによってある程度改善してきます。
しかし、中等度になると原因を取り除くだけでは、難しくなってます。
中等度歯周炎の臨床症状は
1. 歯槽骨吸収が歯根の長さの1/3~1/2
2. 歯周ポケットの深さが4~6mm程度
3. 動揺が出てきます。
4. 根露出、歯間隣接面に隙間が出てきます。
治療方法
1. プラークコントロール、スケーリング・ルートプレーニング
2. 上記に加え、歯周外科処置等により歯周ポケットを浅くすることが必要となります。
3. さらに垂直性の骨欠損に対しては、歯周再生治療法、早期接触除去のための咬合調整なども必要です。
4. 歯の動揺に対しては、暫間固定などにより安定させることもあります。
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