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    2016年07月25日 月曜日

    歯周再生療法に使用されるGEM21Sとは

    重度歯周炎で歯周組織の量が減っている場合、何とかして
    元に戻らないものかと思うのは当然です。
    様々な再生技術が行われ、薬やアイテムが開発されてきています。
    その中でもGEM21Sは、歯周組織の再生促進に高い効果があります。
    GEM21Sとはどのようなものか?
    1. rh PDGF (Platelet-derived Grouth Factor)の液体
    2. β-TCP 人工骨の粉

    この2つを混ぜて使います。
    PDGFは、高純度組換えヒト血小板由来成長因子の成長因子で、天然の創傷治癒タンパク質です。
    PDGFは体内に存在する主な成長因子の1つであり、医学の分野では創傷治癒剤として安全性およ
    び有効性が十分に確立されています。
    ヒトを対象とする臨床試験および組織学的試験において、骨、セメント質、歯周靭帯などの
    歯周組織の再生を促進することも明らかにされています。
    β-TCP(βリン酸三カルシウム)は、人工的に作られた骨伝導性基質です。
    この材料は、種々の整形外科的応用において安全かつ有効に長い間使用されています。
    孔径が1~500ミクロンで最適な骨成長が行われるように特別に設計されて、
    粒径は0.25~1.0mmです。

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    2016年07月18日 月曜日

    根面被覆術はどのようなときに行うか?

    歯根面被覆術は、表側の歯肉が薄く、歯肉が退縮して
    歯根面が露出してくるような場合に適応されます。
    理想的な状態とは、
    歯の周りにはしっかりとした骨があり、角化した丈夫な歯肉の存在が
    歯周組織の安定につながります。
    従って、骨の厚み、歯肉の厚みが確保できる必要があります。
    現状は
    歯周病、先天的な歯周組織の厚み、ブラッシングのやり方、歯並びの状態などにより
    骨や歯肉の厚みは影響を受けます。
    例えば不正咬合で歯が飛び出している部分は、歯槽骨の中心の厚みのある骨から外れているので、
    表側の骨が薄くなります。そうなると後天的な環境要素の影響を受けやすく、
    歯周病などで歯周組織を失いやすくなります。
    対策
    歯肉移植、骨の移植などにより、歯周組織の厚みを増やすことが出来れば、
    歯周組織を安定させることにつながります。
    歯肉移植して根面を被覆することは、歯肉を退縮させる悪い環境要素の影響に対しての
    抵抗になります。
    上あごの内側の歯肉を移植する方法がとられます。
    ケースによって適応症があるので、よくご相談することをお勧めします。

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    2016年07月11日 月曜日

    歯周疾患の矯正治療に適した可撤式矯正装置

    歯周病が進行して重症になってくると、病的な歯の移動が起こり
    全体の歯並びも乱れてくる場合が多くみられます。
    そのような場合には、可撤式の矯正装置を使って治療する方法があります。
    病的移動が生じる過程
    ・通常は歯、歯槽骨との間に歯根膜という構造でつながっています。
    ・歯周病により炎症が生じると歯肉や歯根膜の方に炎症が波及して、
    その結果早期接触などの咬合異常が起こります。
    ・炎症と力の組み合わせで加速度的に歯周病が進行して、歯槽骨の破壊が進み
    さらに深部にまで炎症が及びます。
    ・歯の動揺が増して、残っている歯周組織だけではその場所に歯を留めることが出来ず、
    病的な歯の移動が起こってきます。
    可撤式矯正装置
    ・ホーレータイプの装置がよく用いられ、唇側線の弾力を用いて前歯の舌側移動を行い、
    補助弾線などでさらに細かな移動ができます。
    ・可撤式なのでブラッシングなどの清掃に支障がありません。

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    2016年07月04日 月曜日

    垂直性骨吸収はどうして起こる?

    歯槽骨の垂直性吸収は、X線写真上で両隣在歯の
    セメント・エナメルジャンクションCEJを結んだ仮想線に対して、
    吸収した歯槽骨縁が角度をなしている場合
    を言います。
    慢性歯周炎の場合は、多くは歯槽骨は水平的に吸収していきます。
    しかし垂直性吸収の場合には、様々な要素が加わります。
    原因としては、プラークが主に関与するわけですが、
    1. 早期接触やブラキシズムといった外傷性咬合
    2. 食片圧入が合併していることもしばしばあります。
    すなわち、垂直性吸収は、
    一か所に限局する異常な咬合圧が加わった時に起こります。
    予後
    長期的な予後を見ると、垂直性吸収は歯を失う危険性が増し、
    予後不良となります。
    治療
    プラークによる炎症の除去と、咬合圧による力のコントロールが必要になります。

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