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2011年09月25日 日曜日
歯茎(はぐき)を健康に保つには
健康な歯茎は、歯周組織(歯の周りの歯肉や支えの骨)に炎症がなく、しっかリと噛む力を支える事が出来ます。良くブラッシングされてプラーク(歯垢)がきれいになっている事が健康継続の条件です。歯周病の治療後は、歯科医院へのメインテナンスも定期的にしましょう。
また、歯周病の原因として、プラークや無理な噛み合わせの力といった局所的要因ばかりでなく、全身的要因が深くかかわりを持っています。全身的要因には、糖尿病、骨粗鬆症、循環器疾患、タバコ、ストレスなどといったものがあります。生活習慣も歯周病の発症に深く関わります。食事の摂り方が不規則、柔らかい食べ物が好み(柔らかいと適度な刺激が歯茎に伝わらない)、逆に無理な噛む力を加える(栓を歯で抜くなど)といった食事の要素も大きいです。
【歯ぐき健康の3か条】
1. 正しい歯磨きを毎日続ける。
2. 生活習慣を整える。
3. 全身の健康にも注意を払う。 -
2011年09月22日 木曜日
歯周病は遺伝するの?
歯周病そのものが遺伝するということはありません。しかしながら、歯周病になりやすい要因は遺伝する可能性 があります。
1. 歯周病菌(細菌)の感染に対する抵抗力が遺伝する。
2. 歯の構造や形態、歯並びが遺伝して歯垢(プラーク)が付着しやすくなる。
などが考えられます。そのため、生まれてきた子供も歯周病に罹るリスクが高くなる可能性があります。また、近年の研究で、歯周病になりやすい人となりにくい人がいて、その原因がある種の遺伝子の違いによることが分かってきています。
歯周病菌(細菌)に感染しなければ歯周病が発症することはありません。毎日のブラッシングにより、確実に歯垢(プラーク)を取り、歯科医院の定期的な健診で歯周病を予防する事が大切です。
また、重い歯周病に罹っている方がいる家系では、特に歯周病の早期発見・早期治療が大切です。 -
2011年09月20日 火曜日
歯周病になると口臭が強くなる?
口臭の原因のトップは、歯周病、歯槽膿漏などによる口臭です。特に、酸素が嫌いな細菌(嫌気性菌)は、口臭の原因になります。これらの歯周病菌は、歯の間や歯周ポケットの中で増えます。重度の歯周病になる、炎症も強くなり膿も出るようになり、口臭が強くなることが多いです。他人にとっては、強烈な口臭でも、本人は口臭に気が付きません。不快を与えないように口臭治療、予防をしましょう。
【口臭の原因】
1. お口の中の病気
歯周病・歯槽膿漏、虫歯があり、炎症を起こして、膿が出ているような場合口臭が強くなります。
義歯の清掃が不良な場合、義歯の辺縁が当たり褥瘡が出来ている時などにも口臭があります。2. 食べ物、タバコ
臭いの強い食べ物を口にする時は、注意が必要です。
タバコやアルコールは、吸っている本人、飲んでいる本人は自分の臭いに気が付かないことが多いのです。3. 生理的口臭
起床時の口臭や、空腹時の口臭、精神的ストレス、老化による口臭などがあります。
これらの口臭は、生きている人なら誰にでもある生理的な口臭なので、治療の必要は、ほとんどありません。4. 鼻、胃の病気による口臭
鼻の病気や胃・食道の病気でも、口臭が出ます。
これらの病気は、しっかりと治療しておきましょう。 -
2011年09月18日 日曜日
歯周病になると噛み合わせが乱れる?
歯周病になると歯を支える周りの骨が少なくなり、噛み合わせが乱れてきます。歯根膜という歯と骨を接続する繊維も炎症で破壊されます。
【歯周病で噛み合わせの乱れた症状】
1. 良く見かけるのが前歯が出っ歯になり、歯の間に隙間が見えてくる状態です。
2. 奥歯がかみ合わなくなり、部分的に噛み合わせから外れる。
3. 摩耗が強くなり、歯の溝・山が平らになってくる。
4. 部分的に歯が飛び出してくる。【噛み合わせを事前に防ぐ咬合調整】
1. 噛み合わせをチェックして、まず、その歯だけ強く当たるところ(早期接触)を調整します。
2. 上下、左右、前後の噛み合わせも調整します。
3. 摩耗が強ければ、山、溝を築くように歯冠形態を整えます。【乱れてしまった歯並びを整える。】
1. 初期治療を終えた後、矯正治療の手法を用いて治す。
2. 床矯正装置などで主線や弾線で咬合改善をする。噛み合わせがもともと悪い場合は、ブラッシングが上手く出来ないため、歯周病のリスクが増えます。
さらに歯周病により噛み合わせが乱れると、症状が悪化するリスクがより増すと考えられます。
「噛み合わせ」は、歯周病にとって大事なキーポイントです。 -
2011年09月11日 日曜日
プラークコントロールレコード
ブラッシングが上手く出来ているかを調べるための口腔内清掃状態を示す指数のことです。
PCRといい、Plaque Control Recordの略称です。
このプラークスコアPCRは、1972年に O’Leary(オレリー)らが考え出しました。
お口の全ての歯を近心、遠心、頬側(唇側)、舌側(口蓋側)の4ブロックに区画します。、歯頸部歯面に付着したプラーク(歯垢)を、歯垢染色剤で染色することで確認してブラッシング指導に役立てます。
プラークスコアは一般的に20%以下であれば、良く磨けていると判断されます。歯周外科を行う必要がある場合は、10%以下を目標とします。【プラークコントロールレコードの算出方法】
1.1本の歯を近心・遠心・頬側(唇側)・舌側(口蓋側)の4区画に分けけます。
2.歯面を乾燥させ、歯垢染色剤を綿球で塗布します。軽くうがいをします。
3.プラークが染め出された歯頚部の歯面数÷検査歯面数×4×100(%)で、PCRを算出します。
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