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2023年06月26日 月曜日
歯槽骨と歯肉
歯の周りの骨は歯槽骨と言われ、それを覆うように歯肉があります。
歯周病になると
歯の周りの組織には、歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨があります。
歯周病になるとそれら4つの組織がしだいに破壊され、失われていきます。
直接外界にあり、見ることが出来るのが歯肉です。
歯肉が腫れた、歯肉から出血する、歯肉がやせたなど歯周病の変化を直接見ることが出来る組織です。
また、歯がグラついてきたことで、歯を支えている骨が減っているかな、ということを間接的に知ります。歯槽骨を失い、歯肉がやせてくる
歯周病により歯周ポケットが深くなり、歯茎の内側で炎症が深部に進行していき、歯槽骨も失われていきますます。
歯茎の破壊はさらに進み、気が付くと歯茎が痩せてくるのです。予防するには
直接見える歯肉だけでは歯周病の進行は判断できません。
歯科医院でレントゲン検査(内部の歯槽骨の状態を知ることが出来る)、歯周ポケット検査など歯周病の一連の診査を受けましょう。
外部から見える歯肉縁上歯石だけでなく、歯肉の中に隠れいる歯肉縁下歯石をしっかりとってもらうことも大事です。 -
2023年06月19日 月曜日
歯石、歯ブラシで取れない
歯石は、歯ブラシでは取れないものなのでしょうか。
歯石とは
歯垢(プラーク)が石灰化して固まったものです。
プラークは歯ブラシで落とすことが出来ますが、歯石になると落とせません。
直接目で見てわかる歯肉縁上歯石は、下の前歯の裏側、上の奥歯の外側に見られます。
いずれも唾液腺の開口部で、つばの成分が関与してできます。悪玉歯石
歯肉縁下歯石と呼ばれる、歯肉の中に隠れている歯石は、為害作用が強く、
血液の成分なども含み、黒褐色をしています。
歯科医院の器具でもなかなか取れず、もちろん歯ブラシでは取り除くことが出来ません。 -
2023年06月12日 月曜日
最近、歯が長くなった
最近、歯が長くなってきた。歯周病がひどくなってきたので心配だ。
長くなってきた歯
よく観察すると、歯の根元まで見えるようになった。
これは、歯の周りの歯周組織が失われたため、本来は歯茎の中のあるはずの根元が見えているのです。
根元はセメント質という層で覆われていますが、この層は薄いために失われやすく、中の象牙質という層が露出しやすくなります。
そうなると、外部からの刺激を受けやすくなり、知覚過敏の原因にもなります。物が詰まる
歯の間に隙間ができ、物が詰まりやすくなります。
歯みがきが大変になり、磨くのに時間がかかります。長い歯には特徴がある
特に表に飛び出している歯が長くなる傾向があります。
アゴの中心から外れると、歯周組織が薄くなり、歯が長くなる傾向が高まります。予防策
歯周病治療を受けましょう。
間違ったハミガキも原因することがあります。
ブラシの当て方、動かし方、力の入れ具合などの指導を受けると良いでしょう。
デコボコの歯並びを矯正歯科治療することも予防策の一つです。
歯並びが良くなることで磨きやすくなります。 -
2023年06月05日 月曜日
歯周病で失った歯の補綴
残念ながら歯周病のために歯を失ってしまったら、その後に補綴治療をします。
補綴治療とは失った歯をフリッジや入れ歯、あるいはインプラントで修復治療することです。歯周病で失った部分の特徴
歯周組織が喪失して、重症化した部分程大きな組織の損失が見られます。
そのため、インプラントをしようとすると大規模な骨増生が必要になります。
ブリッジにすると欠損部分だけ根元の方まで長い歯で補う必要があり、歯肉の移植などの方法が必要なこともあります。
義歯の場合、アゴの部分がやせているため、不安定で床下部に痛みを伴うことがあります。欠損部を放置すると
1~2本だから、なくてもイイや、なんて考えないでください。
入れ歯は痛いし、ブリッジは削っていれるのがイヤ、インプラントは高いし外科処置がイヤ、では済みません。
周囲の歯に咬合の負担がかかり(咬合性外傷)、欠損部に歯が傾いてくるので、お口全体の咬み合わせが乱れます。
最初は気にはならないのですが、じわりじわりと、「口腔崩壊」の危機が迫ります。
欠損部のアゴは刺激がないためさらにやせ細り、補綴による修復処置を、さらに困難にします。
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