マイクロスコープによる

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    2016年10月31日 月曜日

    超音波スケーラーによる歯石除去

    歯周病治療では、歯肉炎上歯石、歯肉縁下歯石を効率よく除去することが求められます。
    ハンドスケーラー、超音波スケーラー、音波スケーラー、エアスケーラーなどが用いられています。
    中でも、超音波スケーラーは多くの形状の先端のチップが取り揃えられており、
    歯石除去以外にも根管治療の際の洗浄や根管拡大、修復物の除去、マージンの仕上げなどにも
    使われています。
    超音波スケーラーの種類
    ピエゾ式(電歪式)マグネット式(磁歪式)の2種類に分けられます。
    いずれも25,000~50,000 Hz/秒程度の周波数の超音波振動を利用するものです。
    ピエゾ式は、直線的な上下振幅運動で、チップの作業面は側面の1面だけです。
    マグネット式は楕円の振幅運動で、チップの作業面は側面、内面、背面の3面となっています。
    ハンドスケーラーなどの比較して優れている点
    1. 細長いチップの登場で歯根面への到達性に優れ、注水洗浄効果も望める。
    2. 幅が狭くハンドスケーラーの刃の動きが制限される深い歯周ポケットでも使用できる。
    3. 根分岐部用のチップの適切な選択により、ハンドのキュレットより細い部位への到達性と清掃性が優れている。
    4. 歯肉縁下デブライドメントが容易にできる。

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    2016年10月24日 月曜日

    歯周病と全身とは関わりがあるのでしょうか

    歯周病は、歯周病原菌が初発の因子となる感染症です。
    その成り立ちは細菌だけではなく、局所的、全身的なリスク因子も影響しています。
    さらに、歯周病は、歯肉からの出血、腫れ、歯の動揺、口臭といったお口の中の症状だけではなく、
    全身とも深いかかわりを持っています。
    歯周病と全身とのかかわり
    1. 糖尿病
    糖尿病になると体の抵抗力が低下するために歯周病にかかりやすく重症化しやすくなります。
    逆に、歯周病治療をすると糖尿病の症状も軽減するという報告もあります。
    歯周病で歯肉に炎症を起こすと特定のサイトカインが血液を介してインシュリンの作用を
    邪魔すると考えられます。
    2. 骨粗鬆症
    骨粗鬆症は、骨の形成と吸収のバランスが崩れて骨密度が低下する病気です。
    アゴの骨も例外ではなく、骨量が減れば歯周病が悪化します。
    3. 動脈硬化
    歯周炎により作られるサイトカインが血管内に脂肪性沈着物を作り、血液の流れを悪くします。
    狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの重大疾病にも関係してきます。
    4. 早期低体重児出産
    歯周病による炎症性物質がへその緒を介して胎児に影響を与えます。
    5. 誤嚥性肺炎
    肺炎の菌の中から、多数の歯周病菌が検出されています。

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    2016年10月17日 月曜日

    マイクロスコープを使った歯周病治療

    マイクロスコープ(手術用顕微鏡)は、精密な治療ができるということで、
    近年注目を集めています。
    歯科では、根管治療の分野で先行して用いられてきましたが、
    歯周病治療の分野でも注目されています。
    歯周病治療への応用
    1. 顕微鏡を用いると、低侵襲で効果的な治療を受けることができ、
    歯周病基本治療を顕微鏡を使って行うと歯周外科に匹敵するほどの効果が出るとも言われます。
    2. 歯肉縁下歯石は、的確に見えるので歯周組織にダメージを与えないように
    除去できます。
    3. 充填物や冠の辺縁に溜まっている隙間の奥のプラークまで発見でき、
    除去やブラッシング指導に有効活用できます。
    4..咬合が過度にかかるような早期接触歯、咬合性外傷歯を発見でき、
    咬合調整をポイントで行うことが出来ます。
    顕微鏡で動揺や最初に当たる位置を把握できるのです。
    歯周病の診断への応用
    1. 歯周ポケットの診断
    歯周ポケットは、歯のどの位置で深いかを知ることで歯周病の病態を正確に捉えることが出来ます。
    特に奥歯の根分岐部ではその部に病変があると予後に影響が大きくなります。
    正確な診断に基づいた的確な治療が求められます。
    2. 歯肉の判定
    歯肉の色、つや、引き締まり方、付着歯肉の幅も歯周病の予後を左右します。

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    2016年10月10日 月曜日

    歯の間の歯肉が痩せ隙間が出てきた

    歯の間の歯肉(歯間乳頭部)が痩せてできる隙間のことを
    「ブラックトライアングル」と言います。
    前歯の良く見える部位に隙間ができて目立ってくると深刻な悩みとなります。
    原因
    1. 歯周病
    歯の周りの歯槽骨が溶けるとそれに伴って歯肉の量も減少して
    隙間ができてきます。
    2. 不適切な清掃
    歯間ブラシやフロスを間の歯肉に押し当てたり、無理に挿入すると
    その力により歯肉が下がってきます。
    3. 食片圧入
    歯の間に食物を詰まらせているとだんだん歯肉を押し下げる力となり、
    丁寧に詰まった食物残さを除去しても元に戻らなくなってきます。
    4. 無理な矯正歯科治療
    重症な出っ歯や受け口で歯槽骨中心から外れて見かけだけで無理して移動すると
    歯槽骨に覆われていない状態となり、ブラックトライアングルとなる場合があります。
    また、歯周病の治療を十分受けずに歯の移動をする場合も起こります。
    誘因としては、もともと歯肉や骨の量が少ない方に発生しやすいです。
    5. 歯の間が虫歯になっている。
    予防
    1. 歯周病治療をする。
    2. 歯科衛生士から正しいブラッシングの指導を受ける。
    3. 矯正治療をする場合には、適応症と治療のゴール、
    管理についてよく相談をしてからにする。
    治療方法
    程度が強い場合には、治療が困難な場合が多いです。
    1. オールセラミッククラウンにより修復する。
    軽度ならラミネートべニアクラウン、中程度ならオールセラミッククラウンにより
    隙間をある程度補うことが出来ます。
    2. ダイレクトボンディング
    隙間をプラスチックで埋める方法です。歯をほとんど削らずに済みますが、
    埋める量に限度があり、、強度が弱く変色してきます。
    3. ヒアルロン酸の注入
    間の歯肉にヒアルロン酸を注入して歯肉量を増やしますが、
    吸収されてくるので長期間は持ちません。
    4. 歯肉移植
    一部分であれば効果が出る場合があります。しかし、
    間の歯肉を盛り上げても吸収されて元に戻る場合が多いです。

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    2016年10月03日 月曜日

    歯周病の局所のリスク因子は?

    歯周病の初発因子は、プラーク中の歯周病原菌です。
    では、どのようなメカニズムが働き病状が悪化していくのでしょうか。
    そこには、リスク因子というものが働いています。
    局所のリスク因子にはどのようなものがあるのでしょうか
    1. 外傷性咬合
    外傷性咬合とは、「無理な咬み合わせの力」が加わるということです。
    咬み合わさるときに一か所だけ高かったとします。
    すとる全体の歯で咬む力を受けるはずが、そこだけに力が集中します。
    早期接触と言います。
    摩耗により咬み合わせが狂う、歯周病の炎症で咬み合わせが乱れるなどの場合に生じます。
    軽い炎症+過剰な力=炎症悪化と歯の周りの歯槽骨吸収という悪い循環が生まれます。
    2. 歯並び
    歯並びが悪いとプラークがたまり易くなります。
    3. 不適合冠
    何が不適合化というと、
    1)  豊隆度が過剰でプラークがたまり易い
    2)  冠の周りから虫歯になりそのが不潔となる
    3)  冠の辺縁の位置が深すぎて周囲からの炎症を生体が防げない
    4)  摩耗が進む、咬み合わせが悪くなるなどで咬むときに負担がかかる
    4. 歯石
    それ自体が悪さすると言うよりは、歯石のザラザラな面に
    プラークがたまり易い。
    歯石の中ら歯周病菌の毒素を含んでしまうということが
    リスク因子として働きます。
    5. 不良習癖
    口呼吸は、口腔内の乾燥を招き、歯周病菌にとって有利な環境を作ってしまいます。 
    偏ったか見方があるとやはり負担がかかるため、歯周病を悪化します。

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