2022年10月17日 月曜日
根分岐部病変に影響を与えるもの
根分岐部病変は、複数根の間にできる病変で、炎症が繰り返され起こりやすく、
難治性の歯周病と言われています。
根分岐部病変が起こりやすくなる要素
1. プラークコントロールが不良
歯みがきが不十分である、あるいはプラークが残りやすくなる環境がある場合
2. エナメル突起の存在
歯根の間にエナメル質が入り込み(エナメル突起と言います)プラークが分岐部に入りやすく歯肉の付着が不十分となりやすい。
3. 歯根の分岐位置が高い
歯根の分岐部が歯冠部近くから始まると分岐部に歯周病の炎症が波及しやすくなる。
治療方法
まず、歯周基本治療を行い、プラークコントロールを徹底します。
根分岐部病変の進行が、向こうまで貫通していない 1度、2度の場合、歯周組織再生療法の適応となります。
また、貫通している3度の場合にはルートセパレーションを行い歯根を分離する方法、あるいはトンネリングという方法があります。
特に片方の歯根の周りの歯槽骨が失われていれば、その片方の歯根のみ抜去する方法もあります。