2022年12月12日 月曜日
一番奥歯の奥側の歯周病が悪化しやすい
一番奥歯の奥側では、歯周病が悪化しやすい環境となります。
歯周病悪化の理由
1. 歯ブラシが届きにくい
一番奥歯のしかも奥側はハブラシの毛が届きにくく、プラークが溜まりやすくなります。
プラーク中の歯周病原菌が増えやすい環境となり、歯周病が進行しやすくなります。
2. 付着歯肉が少ない
付着歯肉とは、非可動性の骨に裏打ちされたしっかりした歯肉のことです。特に下顎の奥歯ではその幅が少なくなります。
歯周ポケットが深くなり可動性の粘膜に至った場合、歯の辺縁からポケット内へは容易にプラークで汚染されてしまいます。
安定した付着歯肉がないと歯周病が悪化しやすくなります。
3. 親知らずの影響
親知らずがアゴに埋まっていたり、水平になったりしている場合には、奥歯の奥側にハブラシでは届きにくい空間が出来てしまいます。
歯周ポケットと同じようにプラークが汚染されやすくなります。
親知らずを抜歯した後にも奥歯の奥側の骨が十分戻らない場合があり、歯周病が悪化しやすい環境になります。
4. 咬み合わせの影響を受けやすい
奥歯は、顎関節に近いため、強い咬み合わせの影響を受けやすくなります。
たとえわずかな炎症があっても、強い咬み合わせの影響で外傷性咬合が加わると、歯槽骨の吸収が進みます。
早目の対処を
以上のように奥歯は、歯周病が悪化する環境にさらされている場合があります。
少しでも兆候が見られたら早めの対処をした方が、歯を長持ちさせることが出来ます。